ナレッジワークは、ナレッジワークを存続会社として、グループ会社であるPoeticsを2025年6月30日付けで吸収合併したことを発表した。

吸収合併の目的
今回の吸収合併は、両社の事業・組織体制を統合し、共通のビジョンのもと、両社の技術と人材が連携することで、営業担当者向けのセールスAIエージェントの開発・提供をさらに加速することを目的としている。
ナレッジワークは、大手企業向けにセールスイネーブルメントAI「ナレッジワーク」を提供している。これまで、営業資料の発見・共有を支援するナレッジ領域プロダクトや、商談準備を支援するワーク領域プロダクトを通じて、営業担当者の商談前プロセスを支えてきた。
一方で、Poeticsは商談解析AI「JamRoll」(商談の書き起こし・要約、SFA/CRMへの自動入力)において、営業担当の商談後のプロセスを支援してきた。
今回、「ナレッジワーク」と「JamRoll」を連携・統合することにより、営業担当の商談に関わるさまざまなプロセスを支援することが可能になった。
「ナレッジワークAI商談記録」
2025年5月15日に発表した「ナレッジワークAI商談記録」は、Poeticsが展開してきた商談解析AI「JamRoll」の技術を用い、オンライン(ウェブ会議・IP電話)・オフライン(対面訪問)の商談を録音録画し、AIによって文字起こしや議事録作成・CRM/SFA入力を自動化するクラウドサービス。
両社代表のコメント

ナレッジワーク CEO 麻野 耕司氏(写真左)
Poetics 代表取締役/ナレッジワーク CAIO 山崎 はずむ氏(写真右)
ナレッジワーク CEO 麻野 耕司氏のコメント
2025年4月30日に株式取得から2ヶ月が経ちましたが、PMIのプロセスは順調に進んでいます。私たちはセールスAIエージェントの実現に向けて邁進しています。Poetics社がJamRollを通じて保有する商談データはセールスAIエージェントの地図になります。ナレッジワーク社がナレッジワークを通じて保有する営業ナレッジはセールスAIエージェントの武器になります。今回の合併を通じて、セールスAIエージェントを実現するために必要不可欠なピースが更にしっかり噛み合うことを確信しています。
Poetics 代表取締役/ナレッジワーク CAIO 山崎 はずむ氏のコメント
M&A実行からAI商談記録のリリースまで、これからのセールスAIエージェント構築にむけて確かな手ごたえを感じながらスピード感をもって前進しています。AIエージェントがあらゆる領域で乱立していくなかで、もっとも大切なことはエージェントがお客様ごとの状況やこれまでの歴史をしっかりと理解したうえで自律的にタスクを遂行していくことです。その核となるのが両社が保有する営業ナレッジであり、商談のデータです。今回の合併を通じて、日本の営業の世界をよりわくわくするものへと革新していきます。