Sansanが提供する名刺アプリ「Eight」は、受けとった紙の名刺をEightに取り込むだけで、自身のデジタル名刺を相手のメールアドレス宛に送信できる新機能を実装した。

これにより、Eightユーザーは、相手がEightを利用していない場合でも、自身の名刺情報を相手のメールボックスに届けることができる。メールを受けとった相手は、紙の名刺を探す手間なく、メールボックスから連絡先を確認してスムーズに連絡をとることが可能になる。
アップデートの背景
Eightでは、紙に頼らない「デジタル名刺」の利用を推進している。デジタル名刺はスマートフォンで交換・管理できるため、紙の名刺に伴う持ち運びの煩わしさや管理の手間といった課題を解消し、よりスマートで効率的な名刺交換が可能。2025年2月には、QRコードをEightアプリのホーム画面に設置し、Eightを利用していない相手にもスムーズにデジタル名刺を渡せるようにアップデートを行うなど(※1)、普及に向けた取り組みを進めている。
一方で、依然として紙の名刺交換が行われる場面も多く存在する。その際、渡した名刺が相手に管理されず、せっかくの出会いがビジネス機会につながらないケースも少なくない。実際、同社の調査(※2)では、名刺を多く受けとる部門のビジネスパーソンの約6割が「名刺をすぐに使える状態で管理できていない」と回答している。
こうした課題を解消するため、紙の名刺交換をしたあとに、自身の名刺情報を確実に相手に届けられる新たな手段として、本機能を開発した。
※1 Sansan「名刺アプリ『Eight』をアップデート。スマホ一つで誰にでもデジタル名刺を渡すことが可能に」(2025年2月14日発表)
※2:Sansan「渡した“紙”名刺の活用実態調査」(2025年5月12日発表)
機能の概要
今回のアップデートにより、Eightアプリで紙の名刺を撮影すると、相手のメールアドレス宛に自身のデジタル名刺を送信できるようになった。撮影後に表示される「相手にデジタル名刺をメールで送る」ボタンを押すだけで送信が完了する。

送信されるメールには、企業名・氏名・役職・電話番号・メールアドレスなど、紙の名刺と同様の情報が記載される。

メールを受けとった相手は、必要なときにメールボックスから連絡先を確認できる。また、メール内の「メールで連絡する」ボタンを押せば、そのまま返信できるため、紙の名刺を見ながらメールアドレスを手入力する手間も省け、転記ミスの防止にもつながる。さらに、メール形式で届くことで、名刺交換をした時期が履歴として残るほか、社内の関係者への共有もスムーズに行うことができる。