Sales Markerは、提供するマルチAIエージェント「Orcha(オルカ)」が三菱UFJ銀行に導入されたことを発表した。

背景

企業を取り巻く事業環境が複雑化するなか、法人営業の現場では、顧客理解に基づく提案の質と、提案機会に迅速に対応するスピードの両立が求められている。
一方で、とくに大企業向け営業においては、顧客理解や業界分析、論点整理、提案のストーリー設計など、提案前の準備工程が多岐にわたり、提案書として成立する水準のドラフトを短時間で作成することが共通課題となっている。結果として、提案書作成の初期工程がボトルネックとなり、営業活動全体の生産性に影響を与えるケースも少なくない。
この課題に対応するため、三菱UFJ銀行では「Orcha」を活用し、リサーチから論点整理、構成検討、資料ドラフト作成までの一連のプロセスを一体で支援する仕組みの検証を進めてきた。
導入経緯と活用状況
三菱UFJ銀行では、以前より提案書作成業務の効率化と品質向上が大きなテーマとなっていた。中でも、企業・業界分析からストーリー構築、ドラフト作成に至る一連の流れの迅速化が重要な課題であった。こうした業務は汎用的なAIツールのみでは対応が困難であり、さまざまな企業課題や変化の速いマクロトレンドに柔軟に適応できる、資料生成ツールを求めていた。
「Orcha」の選定にあたっては、ストーリー性や視覚バランスを維持したPowerPoint形式のスライド生成機能に加え、独自のブランドガイドラインや厳格なセキュリティ要件への適合性を重視した。また、情報ソースの追跡性が確保されており、ファクトチェックを円滑に行える仕組みも、実務上の信頼性を担保する要素として確認した。
選定後はリサーチから論点整理、構成検討、資料ドラフト作成までの一連のプロセスを一体で支援する仕組みの検証を進めた。約60名が参加するPoC(実証実験)を実施し、提案書として成立する成果物を安定的に作成できるかという観点から、アウトプットの品質や、銀行業務に求められる信頼性・安全性に配慮した運用の可否を中心に検証を行った。
これらの検証結果から「Orcha」の有用性を確認し、現在はコーポレートバンキング部門を中心とした27部署で活用している。
導入の効果
- 関連情報の収集や論点整理にかかる初期工数の削減
- 提案書ドラフトの早期作成による検討回数の増加
- 提案内容の磨き込みや思考プロセスの高度化
