日本オラクルは、JVCケンウッドが、営業・販売業務の改革と新たな営業体制の構築を目的に「Oracle NetSuite」を採用したことを発表した。
「NetSuite」は、複雑化するビジネスプロセスの自動化や生産性の向上に加え、自動化・AI機能を通じて意思決定の迅速化を支援する。さらに、「Oracle Fusion Cloud ERP」との連携により、企業全体のデータを単一プラットフォーム上で管理でき、事業拡大や変化への柔軟な対応を可能にする。
なお、本プロジェクトは、Shearwater Japanが導入を支援している。
採用の背景
JVCケンウッドは、事業ポートフォリオの変革を進め、成長事業や新規事業への取り組みを進めてきた。海外の売上収益構成比も7割に迫り、海外販売子会社で異なるシステムを持つオペレーションの統一が課題となっていた。各拠点が異なるフォーマットでデータを管理していたため、データの収集・集計に負荷がかかり、リアルタイムかつグローバルに販売状況の把握が困難であり、これらを解決するための仕組みが求められていた。
JVCケンウッドでは、本社における会計業務の省力化・自動化に「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)」を活用し、さまざまなデータを連結・管理できる基幹システムを構築している。また、海外の7つの子会社で「Oracle NetSuite」を導入し、業績と意思決定の改善に役立てている。今回、新たに本社の営業・販売業務の改革に「Oracle NetSuite」を採用したことにより、受発注業務の標準化、販売データの集計作業の簡素化、マネージャーの管理業務の軽減を目指す。
JVCケンウッド 取締役 常務執行役員 最高技術責任者(CTO) 最高情報セキュリティ責任者(CISO)園田剛男⽒のコメント
成長戦略の中で、企業統合に伴う業務効率化を長年進めてきました。財務会計に続き、営業のデジタル変革を推進するため「NetSuite」を採用しました。「NetSuite」の機能を最大限活用することで、マニュアル作業を削減し、生産性とコスト効率を高め、収益向上につながる販売システムを構築していきます。
日本オラクル 執行役員 NetSuite事業統括 日本代表 カントリー・マネージャー 渋谷由貴氏のコメント
「NetSuite」の導入を通じて、受発注業務の標準化を進め、将来の人員不足にも対応できる新しい販売管理システムの構築を支援できることを大変嬉しく思います。「NetSuite」はAIや自動化により、迅速かつ的確な意思決定を支援し、変化への柔軟な対応を可能にすることで、JVCケンウッドの持続的な成長に貢献します。