ナレッジセンスは、提供する法人向け生成AIサービス「ChatSense」の自社データを学習するRAG機能について、クラウドファイル共有サービス「Box」のフォルダ連携機能をリリースした。

リリースの背景
生成AIは、業務効率化を目的にさまざまな企業で導入され始めている。また、最近では「RAG」という機能を活用する前提での導入が進んでいる。RAGとは、生成AIが社内データに基づいて回答できるようにする仕組みであり、これにより、通常の生成AIは学習していない内容でも回答できるようになる。
とくに、コンテンツクラウド「Box」を普段から利用している企業では、ChatSenseの「Box連携」機能を利用することにより、Box上のファイルをAIに学習させ、ファイルが更新されるたびにAIが自動で再学習する、というかたちで社内データの活用が進んでいる。
ChatSenseでは、この機能の重要性が高まっていることに対応し、Box上の「フォルダ」を連携して、「常にそのフォルダの内容を学習し続けているAI」を構築する機能をリリースした。これにより、ファイルと一対一で連携させる必要なく、「フォルダ」を一括してAIの学習ソースとすることが可能になり、運用コストの削減が可能になる。
特徴
1.Box上にあるファイルと連携

ChatSenseでは、コンテンツクラウドBox上にあるファイルについて、RAGの学習ソースとすることができる(アップロード可能な社内データ形式:docx、pdf、xlsx、pptx、txt、csvなど)。
2.一度連携したあとは、自動で最新状態に更新
ChatSenseでは、BoxのファイルをChatGPTの学習ソースに選択することができる。一度連携すると、その後は自動でAIがアップデートされる。Boxなどでファイルの更新があるたびに、ChatSense上の追加学習AI(RAG)も自動で更新され、常に最新状態での回答が可能になる。
3.ファイルに含まれる「画像データ」も学習可能

ChatSenseの独自技術により、PDF、Word、PowerPointなどのファイルに含まれる画像やチャートデータについても学習が可能になる。また、学習データはその企業のためだけに利用され、他社の学習に利用されることはない。セキュリティ面にも配慮しながら、社内データを学習したAIを実現できる。