日本オラクルは、ヤマハが、自律的なキャリア開発を支援する新たな人的資本管理基盤の構築を目的に、「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management (HCM)」を導入し、人材流動性を高め、組織の機動性が向上したことを発表した。
導入の背景
ヤマハでは、人材は社会・企業の資産であり、グローバル視点でビジネスをけん引するリーダーの育成、適材適所の配置、さまざまな人材の構成や、さまざまな対話の機会創出が重要な経営課題だった。それらの課題を解決する仕組みとして、ヤマハはOracle Cloud HCMの導入に至った。
ヤマハのタレント・マネジメント施策は、社員個人がイノベーションを誘発できるように、業務を可視化し、自己申告されたキャリア情報を活用し、働きがいと働きやすさの向上を支援することを目的にしている。2023年8月にOracle Cloud HCMを稼働開始し、人事部では部門のジョブとスキル体系を整理し、既存のスキル管理体系とOracle Cloud HCMのスキル管理の整合性をとった。
Oracle Cloud HCMのタレント・マネジメントの仕組みを活用し、意欲・能力の可視化につなげ、社内人材の流動性を高めている。社員は、Oracle Cloud HCMの画面から、どのようなスキルを求められているのか、管理者が社員のキャリア志向を意識できているかを可視化し、キャリア面談においても自律的なキャリア開発を促している。また、社外で人材を募集する際には、同時に社内公募も行うことで、社内外の人材流動性が高まり、組織の機動性が向上している。
ヤマハ 執行役員 コーポレート本部 副本部長 徳弘太郎氏のコメント
新しい人的資本管理基盤の構築において、部門のジョブとスキル体系の整備など事業部門側との徹底的な合意形成が鍵であり、十分な時間をかけ、取り組みました。「Oracle Cloud HCM」を導入することで、一元的に人材データを統合し、部門間での人材情報共有、要員構成および人員・スキル分布の可視化が実現しました。「Oracle Cloud HCM」は、社内外の流動性を高め、人的資本の最大化に貢献しています。将来的には、「Oracle Cloud HCM」に組み込まれ提供される生成AIとして職務記述書(ジョブ・ディスクリプション)や募集要項の作成、指標を含む目標の自動作成などの機能を活用し、人事業務の効率化も期待しています。