カイロスマーケティングは、MA/SFA一体型ツール「Kairos3」のアップデートを実施した。
開発の背景
近年、リモートワークの普及や雇用形態の多様化により、企業のセキュリティ対策が課題となっている。
セキュリティ基準を厳格化する一方で、現場のスピーディな意思決定が妨げられるケースも多く見受けられる。実運用に適していない、過度に厳格なルールによって、現場での業務が非効率になるもどかしさを抱える企業も少なくない。
これらの課題を解決するために、Kairos3は、セキュリティを強化しつつ、現場の柔軟な運用やスピーディな意思決定を支援する新機能を開発した。
セキュリティ権限を横断的に管理できる「マルチテナント機能」
「マルチテナント機能」は、複数の部門・事業・支社のセキュリティ権限を横断的に管理できる機能。
セキュリティを向上させるには、各部門が会社のセキュリティ基準を遵守すると同時に、中央で情報を管理できる体制の整備が重要になる。顧客情報などの情報資産を各部門で個別に管理すると、情報漏洩のリスクが高まる一方で、マーケティング・営業活動には、現場の実情に合わせた柔軟な運営が求められる場面も多く存在する。
これらの課題を解消するため、マルチテナント機能は次の運用を可能にする。
- 1契約で部門・事業・支社など各テナントの保有、追加ができる
- 管理アカウントが各テナントにおける顧客情報の取り扱いやアクセス権限を指定できる
- テナントごとに営業・マーケティング施策を実行できる
営業・マーケティング施策を実行しながら、セキュリティリスクを最小限に抑える仕組みを提供する。
名刺をその場でデータ化する「AI名刺スキャン機能」
「AI名刺スキャン機能」は、スマートフォンで名刺を撮影し、名刺情報を「Kairos3」へ登録できる機能。名刺情報の解析にAIを活用し、名刺情報をデータ化する。
従来、名刺管理ツールを活用して名刺をデータ化する際には、次のような課題が生じることがあった。
- 名刺のデータ化に一定時間を要する場合があり、営業活動で名刺情報を活用できない
- 名刺管理ツールからMA/SFAツールへ顧客情報を同期するための作業が発生する
顧客訪問やイベントなどで名刺を交換した際、名刺情報をKairos3に直接取り込めるようになることで、スピーディに顧客へのアプローチを始めることが可能になる。
その他のアップデート詳細
そのほか、次の新機能を搭載し、既存機能の改修を実施した。
- SSO(シングルサインオン)に対応
- SSL証明書の発行、自動更新が可能に