インフォマートは、提供する「BtoBプラットフォーム 業界チャネル」が、広島銀行に導入されたことを発表した。
導入前の課題
広島銀行は、広島県に本店を置く地方銀行。2020年にホールディングス制に移行し、ひろぎんグループの中核企業として、さまざまなサービスを通じて地域社会の発展と成長を支えている。
広島県は、瀬戸内海沿岸で造船関連の企業が集まるエリア、繊維関連の企業が多いエリア、大手自動車メーカーを中心としたサプライヤーが集まっているエリアなど、地域ごとに特色があり、業界が多分野にわたっている。
顧客の業界に不慣れな場合、最新動向の把握や、ディスカッション資料の作成に時間を要する。金融機関で利用されている業種ごとに分析した情報を掲載している書籍や、グループ内の産業調査に関する専門部門がまとめたレポートなどを利用するが、自前のレポートはすべての業界、業種を網羅しているわけではなく、更新頻度も高くなく、情報の鮮度に限界を感じていた。資料を作成するうえで、それらの参考情報は基本的に外部に配布できないものが多いのも課題だった。
導入の決め手
BtoBプラットフォーム 業界チャネルは、まとめられた図表や分析などの二次利用が可能な点、これまで利用してきた情報ツールと併用して利用できる点を評価し、導入に至った。
導入効果
1.約900名の行員がIDを保持
BtoBプラットフォーム 業界チャネルは約900名の行員が活用しており、必要な情報にアクセスするまでの時間の削減を実現した。これまでネット検索しながら集めていた情報も集約されており、営業活動に活用している。
2.事前準備、ディスカッション資料作成時間など業界把握を短縮
広島銀行では、顧客への提案に関する事前準備にかかる時間を調査したところ、業界の実態把握に2時間から2時間半ほどかかっていた。BtoBプラットフォーム 業界チャネルで業界の大枠をとらえるといった使い方であれば、行員によっては15分から30分で把握が可能となった。また、金融機関は行内でしか閲覧できない資料も多いが、BtoBプラットフォーム 業界チャネルは、ネット環境があればマルチデバイスでアクセスできることも業界把握の短縮を後押しした。
3.部署、部門を超えた活用
日々の訪問の中で、業界に関する知識をインプットして経営者と話をしたり、年数が経て変化した外部環境に合わせ、新しく出てきた課題への取り組みを再提案したりと活用している。また、外回りの営業だけでなく、融資担当者も利用している。あらかじめ、ビジネスモデルの俯瞰図、商流図を用いて業界を把握し、稟議案件の組成に役立てている。