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「Pulse for Salesforce」を発表 AIによるインサイトでデータ主導の意思決定を支援

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 米国Salesforce(以下、Salesforce)は、Salesforceにネイティブ統合されたTableau Pulseである「Pulse for Salesforce」を発表した。

 Sales Cloudを皮切りに搭載される本製品は、Einstein 1 Platformを基盤とした生成AIを搭載しており、インテリジェンスを業務フローに直接組み込むという目標に向けた一歩となる。これにより、CRMユーザーは、パーソナライズされたコンテキストに即したメトリクスやAIによるインサイトを、Tableau Pulseから直接Salesforce CRMの業務フローに取り込むことが可能となり、ビジネスの意思決定に活用することができる。

提供の背景

 これまで、営業チームが取引に役立つ情報を得るためには、インサイトを積極的に検索したり、アナリストにその都度リクエストをしたりする必要があった。Pulse for Salesforceでは、インサイトやトレンド、さらには生成AIによるQ&Aが直接CRMユーザーに提供される。また、営業チームは、PulseのAIが生成した主要トレンドのサマリーをSales Cloud内で容易に入手でき、そこからPulseのインサイト・エクスペリエンスを活用してさらに深く掘り下げ、成約率や総売上などの指標のトレンドを容易に把握できる。

SalesforceのホームページからPulseのAIにより生成されたインサイトに直接アクセス可能

 営業リーダーはPulse for Salesforceを活用することにより、チームの成約率のトレンドをSalesforceアプリケーションのホームページ上で確認できる。データが下降傾向にある場合、リーダーはフィルタリングして、サポートが必要なチームメンバーを特定することができる。また、営業担当者は四半期のコンバージョン率のトレンドを確認し、Pulseに自然言語で質問することで、業界別の傾向などさらに詳しく分析することができ、適切な業務に集中できるようになる。

商談オーナー別に分類された成約率の指標など、容易に詳細を表示

 Pulse for Salesforceは、CRMの生産性向上、顧客関係の改善、そしてビジネス価値の創出を支援する。また、Einstein 1 Platformにネイティブに組み込まれたAIアーキテクチャであるEinstein Trust Layerを活用しているため、顧客データは保護され、さまざまな顧客が生成AIのスピードと双方向性を活用することができる。

 Salesforceのグローバル調査によると、経営幹部の80%が自社の意思決定にデータが不可欠であると述べている一方で、約3分の1(30%)が利用可能なデータの量に圧倒されていると回答している。さらに、経営幹部の91%が生成AIから恩恵を受けられると考えている。Pulse for Salesforceは、企業が生成AIソリューションを導入し、ビジネスに具体的なメリットをもたらす道筋を提供する。

 2024年初めに発表されたTableau Pulseは、ビジネスユーザーが関心を持つ指標のドライバーやトレンド、貢献要因、異常値を自動的に検出し、生成AIを活用して業務フロー内で自動化された分析結果をわかりやすい言葉で表示する。たとえば、自然言語とシンプルなビジュアルを用いて、営業リーダーに担当者の業績低下を事前に警告することができる。また、長期間にわたるトレンドを特定し、これらの指標が予想の範囲内かどうかを判断する手助けをするほか、営業リーダーの質問を先回りして予測し、チームのインサイトをオンデマンドで継続的に表示することができる。

機能

 Pulse for Salesforceは、Tableau Pulseの機能をSalesforceアプリケーションに直接統合する。Pulse for Salesforceに含まれる機能は次のとおり。

必要なときにAIによるインサイトを入手:Pulse for Salesforceでは、AIが主要な指標のトレンドを生成し、サマリーを毎日提供する。シームレスなフィルタリング機能が備わっており、質問候補の中からワンクリックで選択することができる。また、提示されたデータインサイトに関する質問を入力すると、データをビジュアル化した明確な説明が表示される。この機能は、取引先や商談、ユーティリティバー、ホームページなど、さまざまなSalesforceレコードに直接埋め込むことができるため、顧客は収益につながる可能性のある機会を把握することができる。

利用可能な指標で成長を促進:利用可能な指標により、営業チームは収益の成長と業績を促進させることができる。経営陣やチームリーダーは、チームの案件における強みを定義するインサイトを得ることができ、もっとも有望な分野における案件の創出に集中することができる。また、営業担当者は、必要なときに、指定したコンバージョン率や未開拓のパイプラインなどの重要な指標に容易にアクセスすることができる。これらの指標には、次のものが含まれる。

  • 受注率
  • 総売上
  • パイプライン生成(累計)
  • 新規案件数
  • コンバージョン率
  • 成約済み案件数
  • 平均受注日数
  • オープンパイプ(日次)
  • オープンパイプ(週次)

外出先でもアクセス可能:Pulse for Salesforceのすべての機能はSalesforceモバイルアプリでも利用できるため、必要なときにいつでもデータインサイトにアクセスできる。

SalesforceモバイルアプリからAIによるインサイトにアクセス可能

簡素化された設定による実装:管理パッケージを通じたPulse for Salesforceの簡素化された設定により、AIによるインサイトを取得できる。

簡素化された設定によりセットアップが完了

Tableau 最高経営責任者(CEO) ライアン・エイテイ(Ryan Aytay)氏のコメント

 従来、営業リーダーやチームは、日々の業務フローの中でパーソナライズされたデータインサイトを十分に活用できていませんでした。また、アナリストは臨時のリクエストや反復的なクエリに多くの時間を費やしており、意思決定やビジネスの成長が遅れる原因となっていました。Tableau PulseのAIによるインサイトをSalesforceに統合することで、これらのニーズに対応し、データ主導の意思決定を強化しながら、ビジネスの成長を加速させることができます。

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