日本ユニシスは、「VRでマイホームをつくる」をコンセプトとしたバーチャル住宅展示場「MY HOME MARKET」を2019年3月から運営。この「MY HOME MARKET」の仕組みが、ヘーベルハウスを展開している旭化成ホームで営業ツールとして採用され、4月25日から稼働を開始していることを発表した。
「MY HOME MARKET」のVR活用により、平面図では把握しづらかった、暮らしのイメージの把握や間取りのコンセプトへの理解を深めることが可能になる。さらに「MY HOME MARKET」は、顧客自身のスマートフォン・タブレット・パソコンなどさまざまなデバイスでの体験を可能にするため、顧客の都合の良いタイミングで家づくりの検討を進めることができ、マイホームを検討するユーザーの安心・満足の向上と、提供企業側の営業活動の効率化・社員の働き方改革を支援することができる。
昨今の住宅業界では、共働き世帯の増加により、顧客が打ち合わせプロセスにおける時間コストを意識する傾向にあり、住宅展示場で打ち合わせを重ねるスタイルではなく、インターネット上で家づくりを進めるニーズが高まっているという。また、顧客のニーズも多様化・高度化し、各社も働き方改革を推進するなか、営業や設計担当の業務負荷軽減が課題となってきている。
旭化成ホームズが展開する戸建住宅「ヘーベルハウス」は、邸別のフルオーダー設計が基本で、顧客それぞれに異なるニーズを叶えることができる注文住宅。近年では、将来的な流通性や資産性から鑑み、あらかじめプロがベースとなる設計をする、セレクトパッケージ商品も提供している。そのような提案型商品において、「MY HOME MARKET」を利用することで、平面ではわかりにくかった空間の魅力を顧客に伝えられることが期待され、採用された。実際に、顧客からも「わかりやすい」と好評で、担当者も「営業活動がしやすい」と感じるなど導入の効果が出始めているという。
日本ユニシスは、今後も「MY HOME MARKET」の提供を通じて、テクノロジーの力で、1人ひとりが自分に合ったライフスタイルを選択できるような自由で豊かな社会を実現していくことを目指していく。