TISインテックグループのTISは、社内の多様なデータを一元的に収集・分析する基盤をマイクロソフト社の提供するクラウドサービスを利用して構築し、社員の働き方改革を推進することを発表した。
本取り組みの概要
TISでは、社内の各システムに保存されているデータを1ヵ所に集約し、さらに働き方を高度化させ全体のパフォーマンスを高めるためのデータ基盤を構築した。
※本基盤および分析環境はマイクロソフト社のクラウドサービスであるAzure Synapse AnalyticsおよびMicrosoft Power BIを利用し構築している。日本マイクロソフトは、サービスの提供のみならず、働き方に関する事例やノウハウの提供を含めて本施策の実現に協力している。
従来、社内の各システムに保存されているデータを手作業で集め、それを統合的な視点で分析することは、手間と多くの時間が掛かっていた。今回構築された環境を利用し、情報系システム・基幹系システム・業務系システムなど各システムに格納されていたデータを統合的にひとつのデータ基盤に集約。このデータ基盤と分析ソフトウェアを用いることで、データの収集や成型作業よりも分析作業により集中することができるようになり、働き方に関する分析をスピーディーに行いインサイトを得られるようになった。
また、ダッシュボードでリアルタイムに現在の状況を共有することで、社員同士が同じ認識を持ちやすくスピーディーな行動につなげられる仕組みが整った。同社はこれらのデータから導き出されたインサイトをもとに、社員の働き方をさらに高度化する施策を展開していくという。
<働き方の分析に関するデータ活用(例)>
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社内の組織間コミュニケーションの改善による組織パフォーマンス向上
─ 開発部門と営業部門の連携強化、開発部門と品質管理部門の連携強化等 -
組織内のコミュニケーションの改善による効率の向上
─ 定例会議の見直しによる集中時間の確保等
TISインテックグループのDX推進
TISインテックグループでは、ミッションである「デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつける」を体現すべく、デジタルを活用することで「ステークホルダーとの価値交換性のさらなる向上」を目標に掲げている。
その実現に向け、2022年よりTISにDX推進本部を立ち上げ、プロジェクトチームとともに「内部DX」「事業DX」「社会DX」の3つのDX化を促進している。「内部DX」としては、社員が知的創造活動に集中できる環境を整え、社員の成長と企業の成長を促すためのDXに取り組んでいる。
日本マイクロソフトからのエンドースメント
日本マイクロソフトはTIS株式会社様の、Azure Synapse AnalyticsとMicrosoft Power BIを用いたデータドリブン経営のお取り組みを心から歓迎いたします。
Azure Synapse Analyticsは、データ統合、エンタープライズデータウェアハウス、ビックデータ分析をシームレスに実現するクラウド分析サービスです。情報を一元化してPower BIによりビジネスインサイトを導きだすことで、TIS株式会社様のデータドリブン経営と、働き方の高度化を強力にサポートすることができると確信しております。
今後も日本マイクロソフトはTIS株式会社様との強力な連携を通じて、デジタルトランスフォーメーションをご支援してまいります。
(日本マイクロソフト株式会社 クラウド&ソリューション事業本部 業務執行役員 インテリジェントクラウド統轄本部 統括本部長 大谷健氏)