テックタッチは、大陽日酸が利用するSalesforce Platform上のアプリケーションと、大陽日酸自社開発の業務基盤システムに、システム利活用ツール「テックタッチ」が正式に採用されたことを発表した(「テックタッチ」は、ノーコードで、ウェブシステムの入力をアシストするDXプラットフォーム)。
導入の背景
大陽日酸においては、親会社である日本酸素ホールディングスの2023年3月発表の中期経営計画にのっとり、重点戦略として「新しい価値創出につながるDX戦略」を掲げている。その取り組みの一環として、業務のデジタル化やデジタル技術活用による業務の効率化を積極的に行っている。
Salesforce Platform上のアプリケーションで、社内の各種ITサービスの利用申請や変更等を受け付ける申請窓口を設けているが、システムの入力時点で、「操作方法がわからない」「入力すべき内容がわからない」という従業員も多く、問い合わせ数は月に2,000件に上っていた。
テックタッチのガイド・ナビゲーションをまずは申請システムに設置することで、これらの従業員の問い合わせ削減を目指し、導入に至った。ほどなくして、大陽日酸がスクラッチ開発した業務基盤システムでも導入が決定した。
導入による成果
テックタッチ導入前は、システム自体の利用避けや、2,000件/月の問い合わせが生じていたが、導入後、全社でIT活用率が向上。導入前と比べて申請不備による差し戻し率が6%削減、システム利用率が約1.4倍、問い合わせ率は60%削減などの成果が出ている。
大陽日酸株式会社 ICTマネジメント統括部 業務デザイン部長 伊左治和子氏のコメント
テックタッチが大陽日酸グループポータルとして利用しているSalesforceに豊富な知見を持っており、効果的な表示方法や適切な導線への誘導などに有用な利用方法のアドバイスが大変役に立ちました。結果として2ヵ月半という短期間かつ、利用者からの大量申請が発生する4月を迎える前に導入することができました。
また、グループポータルを入口とした各種申請の入力工数削減は、お客様への価値提供など本来実施すべき業務へ時間を充てることに繋がります。
テックタッチを他システムにも拡大・活用することで、利用者のシステム利用へのハードルを下げ、デジタル技術活用による業務効率化を実現できると認識しました。