AIを利活用したサービスの開発・提供を行うエクサウィザーズは、企業向けの生成・対話型AIサービス「exaBase 生成AI powered by GPT-4(以下、exaBase 生成AI)」を2023年5月15日より正式に提供開始した。また、今回のサービス開始のキャンペーンとして、5月末までの申し込みに対して2週間の無料トライアルを提供する。
ユーザーの機能
exaBase 生成AIは同社独自のユーザーインターフェースを提供することで、米OpenAIの生成・対話型AIサービスChatGPTを、容易かつセキュアに利用することが可能なサービス。主要なユーザー側の機能は次のとおり。
(1)対話履歴の参照
直感的でわかりやすい画面上でプロンプトを入力でき、対話の履歴を過去にわたって参照できる。
(2)複数のAIモデルの利用
ChatGPTのAIモデルであるGPT-4とGPT-3の切り替えが可能。GPT-4のほうが精度が高いとされているが、GPT-3の方が安価でレスポンス早く利用でき、用途に合わせて選択が可能。
(3)ユーザーID・パスワード設定不要
企業内のディレクトリーサービスと連携させることでシングルサインオンが可能となり、exaBase 生成AI上でユーザーがIDやパスワードを個別に設定する必要がない(管理者による手動でのID・パスワード設定も可能)。
管理者アカウントの機能
管理者側のアカウントでは、セキュリティやコンプライアンスの強化を目的として次の機能を活用できる。また、同社はOpenAIとAPIでの利用契約をしているため、ユーザー企業の利用者が入力するプロンプトのデータはAIの学習用データとして利用されることはない(OpenAIは、管理のためデータを30日間保有する)。
(1)禁止ワードや機微情報の入力を阻止
社内の機密情報が社外に漏洩しないよう、入力禁止ワードの設定、機微情報の検知というふたつの機能が利用できる。管理者が設定した禁止ワード、銀行口座やマイナンバーカードなど特定の重要情報がプロンプトとして入力されたと判断した場合は、データを送信できない。
(2)チャット履歴の蓄積・活用
ユーザーの入力したプロンプトと返信のチャット履歴は6ヵ月間蓄積され、企業内の管理者が確認可能。利用者の中から効果の高いプロンプトを入力しているケースを見出すといった用途にも利用できる。
(3)ユーザーのID・利用ログ管理
個人やグループなどの単位で利用動向をレポート形式で出力。活用が不十分な場合の利用促進や、コストのコントロールのために利用の上限額の設定根拠として活用できる。上限は契約企業単位で設定可能。
※なおトライアル期間中は、禁止ワードの設定や履歴の確認などで機能に制限がある。
リリース後に投入予定の新機能
ChatGPTから適切な回答を得るためには、適切なプロンプトで質問する必要がある。エクサウィザーズは年間250件以上のAI・DX案件に対応する、AIコンサルタント・エンジニアを擁しているため、この知見を生かし、exaBase 生成AIをフルに活用するための各産業や業務に応じたプロンプトのテンプレートを随時提供していく。