ビーエスピーソリューションズ(以下、BSPSOL)は、富士フイルムメディカルにおいて、医療機器業界における顧客情報管理の実現を目的とした構成管理システム「Blue Sheep(ブルーシープ)」の導入プロジェクトの支援を実施し、導入事例を公開した。
構成管理システムBlue Sheepについて
Blue Sheepは、機器の販売・保守事業者向けのサービスマネジメントシステム。販売・保守サービス事業者が提供するプロダクトおよびサービスをEnd to Endで統合的に管理するプラットフォームを提供。企業活動におけるカスタマーサービス領域において価値提供を高める活動を支援する。
構成管理に期待されること
DX時代のビジネス戦略においては、案件立ち上げから見積もり、契約、製造、出荷、設置、保守サポートに至る製品ライフサイクル全体を通じて、医療機器および関連サービスの状態や構成を把握するための構成管理は重要な要素となる。
構成管理システムは、サイバーセキュリティ対策、医療機器の法改正への迅速な対応、製品ライフサイクル全体を通じた高品質なサービス提供、顧客との継続的な関係の維持やリカーリングビジネスへの応用などの活用が期待できる。
富士フイルムメディカルの事例概要
1. 販売・設置した医療機器の構成情報を一元管理
Blue Sheepの導入により、医療機器事業領域で扱う商品ごとに大きく異なる、機器やサービスの構成情報やライセンス情報などをモデル化し、構成管理プロセスを標準化したほか、医療機関へ富士フイルムメディカルの価値を最大限に提供すべくITIL準拠のプロセスも同時に実現。
2. 構成情報の登録・メンテナンスを効率化
構成情報の一元化により、販売データ、出荷データ、キッティングデータなど構成情報にかかわる管理システムからの各種データを連携し、効率的な構成管理運用を実現した。また、Blue Sheepの直感的な操作性が構成情報メンテナンス時の現場負担の軽減にもつながっている。
3. データを活用したCX向上、売り上げ拡大
構成情報の一元化および構成管理プロセスの標準化により、設置機器の最新情報に容易にアクセスでき、適切なタイミングでのリプレイスやバージョンアップ提案、アップセルなどのセールス施策をより一層スピーディーに推し進めることが可能に。また構成情報のデータを活用することにより、サイバーセキュリティ対策として脆弱性への対策が講じやすくなっている。
DX推進における構成管理の位置づけ
営業・サービス一体でのビジネス戦略の中で、構成管理データの活用は顧客ロイヤルティ向上や新たな商談機会の創出につながる重要な位置づけとなっている。富士フイルムメディカルは、BSPSOLの「構成管理導入コンサルティングサービス」を活用することで、事業部横断のDX推進プロジェクトとして全体整合を図りながら構成管理を実現した。