セールスフォース・ドットコムは、創業20周年スペシャルイベントを東京會舘で開催。プレス、アナリスト、パートナー、コミュニティ、従業員など合わせて約1,000名が参加した。
日本法人・小出伸一社長は、企業のDX支援をさらに推し進めるために2024年までの5年間で2,000名人員を増やし、3,500名体制を目指すことを宣言。人員増を支える新オフィスの開設を発表した。東京・丸の内、和田倉濠に隣接した「日本生命丸の内ガーデンタワー」を1棟すべて借り受け、世界で8つ目の「Salesforce Tower」となる「Salesforce Tower Tokyo」を2021年下期に始動させる。アジアでは初のSalesforce Towerとなる。
スペシャルゲストとしてIT・科学技術担当大臣・平井卓也氏が駆けつけた。ひとことで言えば自身は「デジタルトランスフォーメーション担当大臣」であるという同氏は、本国会でデジタルファースト法案を成立させ「行政の電子化」を進め、全省庁のIT関連調達資金・約7,000億円の一元化を行うという。調達の原則として「クラウド・バイ・デフォルト」を宣言し、会場からは拍手が起きた。セールスフォースに対し、「外国の企業だとは思っていない。日本でともに仕事をする仲間の企業だと思っている。ベニオフ氏が日本の良さを知った上で、拠点として選んでくれていることに感謝している」と述べた。
創業者マーク・ベニオフ氏は、最後に登壇。顧客、パートナー、コミュニティ、そして従業員へ感謝を述べた。20年前に日本オフィスをかまえるため来日したことを振り返り、手狭だったという恵比寿ビジネスタワーの1室で、最初の15席を埋めたひとりであるCTOの及川喜之氏を紹介した。及川氏は、セールスフォース・ドットコム日本法人で社員番号1ケタだという。来日のたびに京都を訪れ、龍安寺の石庭を眺めながら初心を忘れぬよう自身と対話するというベニオフ氏。新元号「令和」が発表され、あたらしい時代、あたらしいオフィスで始まるセールスフォース日本法人も初心にかえることを忘れずに励んでいくと語った。