Sansanは、同社が提供するキャリアプロフィール「Eight」が、全国の20~50代の転職経験者1,000名を対象に「転職経験者のキャリア形成に関する意識調査」を実施したことを発表した。
定期的なキャリアの棚卸しを実施しているのは2割未満 若い世代ほど割合増
「キャリアの棚卸し」をしているかたずねたところ、「定期的にしている(17.1%)」と回答したのは全体の2割未満という結果に。世代別では20代が32.8%ともっとも多く、世代が若くなるほど定期的にキャリアの棚卸しをしている割合が多い。
キャリアの棚卸しをしている理由について、全体では「自分のスキルなどを見返すため(40.5%)」がもっとも多く、次いで「自分の採用市場でのニーズを客観的に図るため(39.7%)」が多かった。
世代別での特徴として、20代は「自分の採用市場でのニーズを客観的に図るため(48.3%)」が、30代では「キャリアプランを考える参考にするため(39.6%)」がもっとも多い結果となった。
コロナ禍により転職を考える人が増加 20代は7割超え
コロナ禍で以前より転職を考えるようになったかをたずねた結果、「転職を考えるようになった(21.4%)」「どちらかというと転職を考えるようになった(26.6%)」の合計が約半数(48.0%)に上った。 とくに、20代は「転職を考えるようになった(32.8%)」「どちらかというと転職を考えるようになった(40.0%)」の合計が72.8%と、7割を超える結果に。
その理由について、全体では「勤務先への不安・不満があったから(48.5%)」がもっとも多く、次いで「多様な働き方が広がってきたため(47.9%)」「自分のキャリアや働き方を見直したいため(45.4%)」が続いた。
20代・30代に限定したところ、いずれの世代も「多様な働き方が広がってきたため」がもっとも多く、20代で55.5%、30代で51.5%と、それぞれ過半数に上った。
この先も現職で勤め続けることを想定しているかどうかについては、「想定していない(12.1%)」「どちらかというと想定していない(18.2%)」の合計が3割(30.3%)、「わからない(7.8%)」を合わせると約4割(38.1%)におよんだ。
約4割が「自分が持つスキルや経験で今後生き残っていける自信がない」
キャリア形成を目的とした能動的なスキル習得や学習の機会創出について、全体の約7割(68.1%)は何かしらの機会を作っていると回答。その内訳は「必要なときだけ作っている(27.7%)」がもっとも多く、「定期的に作っている(15.5%)」は2割未満となった。
年代別では、20代の約3割が「定期的に作っている(28.0%)」と回答。「不定期に作っている(30.8%)」と合わせると過半数(58.8%)を超え、他世代を上回る結果に。
自身が持つスキルや経験を生かして今後生き残っていける自信があるかたずねたところ、「自信がない(17.5%)」「どちらかというと自信がない(22.0%)」と回答した人の合計が全体の約4割(39.5%)に。「わからない(14.5%)」を含むと過半数(54.0%)を超えた。
転職前は「知らなかった」企業への転職が約4割
直近の転職先を転職前から知っていたかについて、全体では「企業名、事業内容ともに知っていた(40.7%)」と「知らなかった(40.2%)」がほぼ同じ水準の結果に。30代以降は知らない企業へ転職した割合がもっとも多くなった。
調査概要
- 調査名:転職経験者のキャリア形成に関する意識調査
- 調査方法:オンライン上でのアンケート調査
- 調査地域:全国
- 調査対象:これまでに転職経験のある20~50代のビジネスパーソン1000名(各250名)
- 調査期間:2022年5月16日~2022年5月18日
- 調査企画:Sansan株式会社