日本オラクルは、三井不動産が全国に展開する三井アウトレットパーク、三井ショッピングパークららぽーとなどの商業施設の運営管理を担う基幹システムおよび災害復旧(DR)環境を「Oracle Exadata Cloud Service」を含む「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上に移行し、稼働したことを発表した。
三井不動産は、グループ長期経営方針である「VISION 2025」における具体的な取り組み方針のひとつに、リアルエステートテック活用によるビジネスモデルの革新を挙げ、既存事業でのさらなるIT活用を通じた顧客満足度の向上を目指している。推進基盤は、「クラウドファースト」をコンセプトにマルチクラウドを活用したシステム開発を進めている。
こうしたコンセプトのもと、三井不動産は従来のオンプレミス環境の「Oracle Database」上で稼働していた商業施設の運営管理システム基盤の更改を推進。同システムは、同社が全国に展開する商業施設の出店者契約や工事、施設管理などを担っており、商業施設本部や出店者を含む3,300人の業務ユーザーが利用していた。三井不動産では、同システムの基盤更改にあたり、ユーザーのシステム利用を維持・向上するべく既存の環境と同等の性能を維持すること、DR環境の移行のために国内2拠点での運用が可能であること、極力自社で資産を保有することなく基幹システムを運用する体制を整えられることなどを要件に検討を進め、パブリック・クラウドへの移行検討を開始した。