マイナビは、2021年に転職した20代~50代の正社員男女1,500名を対象に転職者の傾向や変化を調査した「転職動向調査2022年版」を発表した。
- 2021年の正社員の転職率は前年比2.1pt増の7.03%であった。転職率は2016年から2019年にかけて増加傾向にあったものの、2020年は減少に転じた。一方で、2021年は若年層を中心にコロナ禍以前の水準に戻り、過去6年間でもっとも高い数値に。
- 転職者のうち、在職中に転職した割合は73.1%と、2020年と比較して5.6pt増加。同じく転職者のうち週4日以上在宅勤務をしている割合は48.9%と、2020年の調査時点より7pt増加していた。「在宅勤務の浸透で職場に出勤する時間が削減されたことで転職活動にあてられる時間が増え、在籍中に転職活動がしやすい環境となったことも、転職率増加の一因と考えられる」と同社は考察。
- 2020年までは企業規模が「より大きい企業」と「より小さい企業」では、後者への転職のが多かったが、2021年は「より大きい企業」への転職率が逆転した(企業規模がより大きい企業への転職率:33.1%、より小さい企業への転職率:32.3%)。性年代別では男性30代40代、職種別ではクリエイター・エンジニア職において、企業規模がより大きい企業への転職率が高くなっている。前職より年収が上がった割合は、全体で35.6%と、この3年間でもっとも高くなった。転職後の企業規模の変化と同様に、性年代別では男性30代40代が、職種別ではクリエイター・エンジニア職において、年収が上がった割合が高くなった。
- 前職での就業期間は、全体において平均58.7ヵ月と、過去4年間でもっとも短くなった。転職回数「1回」が26.8%と最多ではあるが、割合は年々減少。対して「2~3回」の割合は増加の傾向にある。
調査概要
- 調査期間:2022年1月25日~26日
- 調査対象:2021年に転職した20代~50代の正社員男女
- 有効回答数:1,500名