ビズリーチは、企業の採用担当者を対象に中途採用に関するアンケートを実施した。結果、77.1%が「3年前と比べて即戦力採用の難度が高まっている」と実感していることが明らかに。
採用難易度が高まる「ITエンジニア」「管理職・マネージャー」
- IT開発系のマネジメント層、そもそもの需給バランスに加え、スタートアップの魅力度が増している影響もあり、採用が難しい。(日系大手、サービス)
- この1~2年では、IT人材の採用難度が多少高まっているように感じます。全体的なIT人材ニーズの高まりが背景になるかと思っています。(日系中堅、IT・インターネット)
- DX領域の人材採用については、具体的な業務とのマッチングの難しさも見極めなくてはならず、難度がより高いと感じています。(日系大手・サービス)
- マーケット全体での管理職人材の母数が少ないため。(外資中堅、メディカル)
- セールスのMGRクラス、SaaS市場のプレイングマネージャーの層はまだ人材が多くない。(ベンチャー、IT・インターネット)
- 在宅勤務によりオンライン選考が活発化し、優秀な人材の採用競争が激化している。(日系大手、金融)
- 他社も採用スピードが上がってきていると感じる。(外資大手、IT・インターネット)
- 異業界との競合が激しくなった。(外資中堅、メディカル)
即戦力採用と相性が良いのは「スカウト型求人サイト」
即戦力人材の採用と相性の良い採用手法を尋ねると「スカウト型求人サイト」が最多の結果に。「直接多くの人材のレジュメ(職務経歴書)を見ることで人材要件を明確にできる」「選考前に職務経歴やスキルを吟味できるため、ミスマッチが少ない」「採用工数をかけてでも企業が自ら求める人材へ直接アプローチできる」などの声が上がった。
7割が「現場が携わるようになって中途採用がうまくいっている」
73.1%が中途採用活動を人事だけでなく現場(受け入れ部門)と連携して行っていると回答した。現場が携わっている内容は、「面談・面接対応(90%)」がもっとも多く、「合否の判断(86.5%)」「人材要件の決定(86.0%)」が続いた。一方で、もっとも少ないのは「人材のリサーチや母集団形成(40%)」であった。
7割以上の採用担当者が現場がかかわる以前と比較して「採用がうまくいっている」と感じている結果も明らかになっており、メリットとして「現場が要件定義をするほうがミスマッチをなくせる(77.5%)」がもっとも多く、次いで「現場が採用に携わることで、候補者の入社意欲を高められる(55.0%)」「現場が採用に携わることで、入社後も一貫したフォローができ、定着率が高まる(35.8%)」が挙がった。
なお、現場が自ら「人材のリサーチや母集団形成」にかかわる企業は4割だった一方で、94.8%の採用担当者が、中途採用を成功させるために現場の責任者が転職マーケットの状況を理解しておくことが重要と回答した。
調査概要
- 対象:「ビズリーチ」導入企業の採用担当者
- 調査期間:2021年9月27日~10月3日
- 有効回答数:271件