日本通運は、 経理部門のデジタル化を推進するため、「SAP Account Substantiation and Automation by BlackLine」を採用した。
日本通運グループ内では、 複数の会計システムが混在しているため、データの取りまとめが非効率で、 目標とする決算早期化とガバナンス強化を同時に実現するのは困難な状況にあった。決算業務では、 紙やExcelによる属人的な業務が多く残され、 決算タスクの進捗度と決算に関するあらゆるデータが可視化されていないことが課題となっていた。この課題解決、 ひいてはプロジェクト達成の手段として採用に至ったとのこと。
具体的には、次のような用途で「SAP Account Substantiation and Automation by BlackLine」を利用する予定。
- 口座残高をはじめとする諸勘定の照合作業や勘定整理の自動化
- グループ各社の決算タスクの標準化と決算進捗状況のモニタリング
- Excelなどによる属人的なタスク管理からリアルタイムに可視化されたタスク管理への転換
- 決算業務プロセスの可視化によるグローバルガバナンスの強化
第一フェーズとして、 本社と一部の子会社に「タスク管理」「勘定照合」ふたつの機能を導入するが、段階的にグループ全体に導入し、 決算における入力作業、 確認作業の効率化を目指す。また、「日通グループ経営計画2023」に掲げる重点施策「営業・事務生産性の向上」「IT戦略のイノベーション」「持続的な企業価値向上を支える仕組みを構築」の実現に向け、 日通グループとしての経理・経営基盤となるシステム構築を推進していく考え。