クラウド名刺管理サービス「Sansan」と「HubSpot CRM」が機能連携を開始。ユーザー企業は、Sansanに登録した名刺データを自動でHubSpot CRMに同期することができるようになった。なお、連携用のプラグインの開発は日本のサービスに対しては初めてHubSpot本社開発部門が行った。
Sansanは、これまでと変わらない名刺交換の体験をユーザー企業に提供するため、2020年6月16日に、紙の名刺とは別にSansan上でデジタルの名刺を発行し、オンライン上で名刺交換できる「オンライン名刺機能」の提供を開始した。これにより、オンライン商談上でも名刺交換ができ、出会いの証として企業内に蓄積される。
HubSpot CRMは、これまでウェブサイト上での資料ダウンロードなどオンラインマーケティングで得た見込み客のデータ管理と活用を得意とする製品だったが、同連携により「名刺交換」というビジネスの出会いもデータとして蓄積できるようになるという。
HubSpot CRMに登録された情報には社内で同製品のアカウントを持ち、データの閲覧権限を付与されている従業員であれば部門に関わらずアクセスできるため、営業部門だけでなくマーケティングやカスタマーサービス、サクセス部門の担当者もクラウド上の一元的なデータを活用し、取引先に対して適切なコミュニケーションを行うことができるとのこと。
連携プラグインを利用することで利用できる具体的な機能は、次のとおり。
- Sansanで利用しているタグをもとにHubSpotに同期したい名刺情報を選択
- Sansanの名刺情報をHubSpotのコンタクトレコードに同期。「名刺所有者」をHubSpotの「コンタクト担当者」に同期するなど、あらかじめマッピングされた対応関係に基づき自動連携が可能
- SansanタグをHubSpotでコンタクトのプロパティーと同じように使用することが可能(タグを利用できる機能はリストのセグメント化やワークフローのトリガーなどで、HubSpotの契約内容によって異なる)
両サービスのユーザーであれば、連携用プラグインは無料で利用が可能。連携プラグインや利用できる機能の詳細は、HubSpotアプリマーケットプレイス上で閲覧することができる。