MMD研究所とコロプラは、「在宅勤務におけるツール利用動向調査」を実施。スマートフォンを所有する20歳~59歳の会社員の男女1,089人を対象に2020年4月2日~4月3日に行った。
新型コロナウイルスの影響で勤務体系に変化があったか複数回答で聞いたところ、変化があった勤務体系のうち「在宅勤務」と「時差出勤」が12.9%と最も多く、次に、「時短勤務」が7.0%となった。約7割は変わらずに出社していると回答した。
従業員数別で見てみると、在宅勤務は「500人~999人(n=84)」の規模の会社が20.2%、時差勤務は「5,000人以上(n=135)」の規模の会社で24.4%、時短勤務は「1,000人~4,999人(n=146)」と「5,000人以上(n=135)」の規模の会社が8.9%とそれぞれ最も多い結果となった。「100人未満(n=462)」と「5,000人以上(n=135)」を比較すると、在宅勤務は10.0ポイント、時差勤務は18.1ポイント差となった。
新型コロナウイルスの影響で勤務体系に変化がなく、変わらず出社していると回答した769人に出社している理由を聞いたところ、「在宅で行える仕事ではない」が63.8%と最も多く、次に「会社が在宅勤務を推奨していないから」が23.8%、「接客業のため在宅勤務ができないから」が15.6%となった。
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務をしていると回答した141人に、在宅勤務の制度はいつからあったか聞いたところ、「2020年より前」と「2020年3月」が40.4%と最も多く、次に、「2020年2月」が12.1%、「2020年1月」が7.1%となった。
在宅勤務をしていて良かった点を複数回答で聞いたところ、「新型コロナウイルスにかかるリスクが軽減された」が61.7%と最も多く、次に、「通勤時のストレスがない」が61.0%、「通勤時間を別の時間に充てられた」が43.3%となった。約9割は在宅勤務をしていて良かったと感じていることがわかった。
在宅勤務をしていて困った点を複数回答で聞いたところ、「仕事とプライベートの切り替えが難しい」が40.4%と最も多く、次に「家の中にある誘惑に負けてしまう」が30.5%、「社員同士のコミュニケーションが減った」が29.1%となった。
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務をしていると回答した141人に、在宅勤務時に導入したツールについて聞いたところ、在宅勤務開始に伴い導入したツールは「ビデオ通話/WEB通話」が17.0%と最も多く、次に、「チャット」が9.2%、「スケジュール共有」が8.5%となった。在宅勤務をする前から導入していたツールは「ファイル共有」が48.2%、「スケジュール共有」が45.4%、「ビデオ通話/WEB通話」が42.6%となった。
在宅勤務開始に伴いツールを導入した25人と、在宅勤務をする前からツールを導入していた70人それぞれに導入しているツールを聞いたところ、在宅勤務時に導入を開始したツールは「Skype」が48.0%と最も多く、次に、「ZOOM」が20.0%、「slack」が12.0%となり、在宅勤務をする前から導入していたツールは「Skype」が50.0%と最も多く、どちらも「Skype」の導入が多いという結果となった。
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務をしていると回答した141人に、在宅勤務時に個人的にしたことを聞いたところ、「部屋を片付けた」が29.8%と最も多く、「保存がきく食料を買った」が17.7%、「DVDや書籍などエンタメ関連のものをネットで購入した」「動画配信サービスを利用した」が10.6%となった。半数以上が在宅勤務時に個人的にしたことがあると回答した。
本調査は、スマートフォンを所有する20歳~59歳の会社員の男女を対象に、2020年4月2日~4月3日にインターネット調査で実施。有効回答は1,089人である。