Salesforce入力エージェント「ベルセールスAI(ベルセールスエーアイ)」の開発・販売を行うベルフェイスは、不動産・リノベーション事業を展開するリアルキューブが、営業部門にベルセールスAIを導入したことを発表した。

導入背景
リアルキューブは、中古マンション購入とリノベーションをワンストップで提案する不動産会社。物件探しから設計・施工まで自社で一貫して行い、住まいづくりをサポートしている。また、自社で仕入れた中古マンションをデザインリノベーションして販売する再販事業も展開し、住まい探し・リノベ・購入まで担う体制を構築している。
事業成長に伴い営業活動が拡大する中で、Salesforce導入以降も営業担当者によるデータ入力の質・量にばらつきが生じており、顧客に対してタイムリーなフォローができないという課題が顕在化していた。とくに、不動産営業部・リノベーション提案営業部ともに物件の室内など現場での商談が多く、商談中にメモを取りながら顧客との会話を進める必要があり、商談に集中しきれない状況が続いていた。
また、設計者が同席していない打ち合わせでは、詳細な情報共有に時間を割くことが多く、情報伝達にも課題があった。加えて、営業担当者の主観に依存した記録では商談のファクトが見えにくく、ナレッジ共有や組織全体の営業力向上にも限界があった。
こうした背景から、営業部門全体でSalesforce入力の効率化とデータ品質の標準化するため、ベルセールスAIの導入に至った。
導入理由
リアルキューブは、複数のツールを比較検討した結果、次の3点を評価してベルセールスAIの導入を決定した。
1.記録の客観性確保とSalesforceへのシームレスな連携
営業担当者の主観やバイアスを排除し、ファクトベースで商談内容を自動記録できる点を評価。取得した商談情報をSalesforceに構造化データとして蓄積できることで、データ資産としての活用可能性が広がると判断した。
2.設計部門を含むチーム全体への情報共有の改善
設計者が同席していない打ち合わせでも、商談内容を記憶に頼らず正確に情報共有できる点が決め手となった。設計フォーマットへの落とし込みに必要なさまざまな情報を、そのままコピペで展開できる実用性も評価した。
3.Agentforceによる営業DXの基盤構築
ベルセールスAIで蓄積されたSalesforceデータをもとにAgentforceが動き、Slackへのサジェスト通知による営業担当者へのリアルタイムな提案支援を可能にする点が選定の決め手となった。入力効率化にとどまらず、AIを活用した営業体制構築に寄与すると判断した。
導入の効果
リアルキューブでは、ベルセールスAIの導入により次の成果を得た。
1.Salesforce活用率の向上実現とデータ資産の蓄積
- Salesforce連携率90%超を達成。取得した商談情報がSalesforceに登録され、データ資産として活用される体制が整備された
- 利用回数が増加。打ち合わせ時のアプリ起動が定着し、Salesforceへのデータ蓄積を将来的な財産として活用する意識がメンバーに浸透した
2.事務効率化と商談品質の向上
- 記録作業の自動化により最初からまとめる作業が不要になり、手間が削減した
- 物件室内での商談中、メモを取る必要がなくなり顧客との会話に集中できる環境を実現した。商談内容のサマリーを後から見返すことで次回対応時のリマインドもしやすく、顧客対応の質が向上した
3.組織的なナレッジ共有と営業スキルの向上
- 商談内容の可視化により営業の属人化を防止。チーム全体で商談情報を共有できる体制が整い、組織としての営業力底上げが実現した
- 上司の同行なしでもサマリーを見ることで営業スキルアップに活用可能になった
リアルキューブ 取締役 松尾氏のコメント
リアルキューブの営業は、物件の室内でお客様と商談する機会が多く、図面や空間を見ながら暮らし方を具体的にイメージしていただくスタイルです。そのため、これまでは会話をしながらメモを取る必要があり、商談に集中しづらい場面もありました。
ベルセールスAIを導入してからは、商談内容が自動で記録・要約されるため、営業担当はメモを取ることなくお客様との会話に集中できるようになりました。商談後に生成されるサマリーを確認することで、お客様の要望や検討状況を正確に振り返ることができ、次回提案の精度向上にもつながっています。
また、AIに読み取られることを意識して説明するようになったことで、営業自身の話し方や提案内容も整理され、結果としてお客様にとっても分かりやすいコミュニケーションが生まれていると感じています。
今後はAgentforceやSalesforceと連携し、会話データから顧客ニーズを分析することで、営業活動だけでなくマーケティングにも活用していきたいと考えています。
