営業職・インサイドセールスが資格を取得するメリット
営業職・インサイドセールスは、特別な資格がなくても就ける職種です。しかし、資格を保有していることで多様なメリットを得られるため、営業活動が有利に進む可能性があります。資格取得のメリットを見ていきましょう。
専門的な知識を活かしたアプローチができる
営業職は、どのような業界・業種の企業にも存在している職種です。企業の売上を担う重要な職種のため、どの企業にとっても欠かせない役割だと言えるでしょう。
どんな企業の営業職でも、自社が扱う商材についてしっかりと理解したうえで営業活動を行うことは必須です。さらに、業界・業種についての専門的な視点が加わると、提案やアプローチの精度が高くなり顧客への説得力が増すでしょう。
そのため、不動産業界なら宅建、保険業界ならFPなど、業界に特化した資格を取得することで、専門的な視点からの提案・訴求ができるようになります。資格は、営業活動の大きな武器になることでしょう。
営業スキルが向上する
営業職・インサイドセールスは、営業スキルが高いほど成果につながる可能性が高まります。研修やセミナーなど営業スキルを習得する方法はさまざまですが、資格もそのひとつ。営業力強化検定やセールススキル検定など営業職に特化した資格の習得により、営業スキルの向上が期待できます。
営業スキルが向上すると自信を持って商談やプレゼンができるようになり、パフォーマンス向上にもつながります。
顧客からの信頼を得られる
資格は、知識やスキルの裏づけです。たとえば不動産関係の資格を持っていると、不動産に関する専門的な知識を有していることを証明できます。また、営業職向けの資格を有している人は、営業スキルが高いことの裏づけとなります。
顧客の立場で見てみると、知識やスキルが乏しい営業担当者よりも、専門的な視点を持って魅力的な提案をしてくれる営業担当者から商品を買いたいと思うはずです。
このように、資格を持っていると顧客からの信頼を得られるため、成果を出しやすくなるのです。信頼関係を築ければ、その後のリピート購入やアップセル・クロスセルなども見込めるようになり、さらなる売上拡大も期待できるでしょう。
市場価値を上げられる
資格を持っていると、知識・スキルを持っていることを証明できるため転職の際にも有利になります。たとえば保険業界の企業へ転職したい場合、保険関係の資格を持っていると専門的な知識が身についていると判断され、次の選考へ進みやすくなるでしょう。また、営業職が未経験でも、営業関連の資格を取得していれば基本的な営業スキルがあると判断されるため選考が通りやすくなります。
市場価値を上げたいと考えている人にとっても、資格取得は大きなメリットとなるのです。
営業スキルを強化できる資格
ここからは、営業職・インサイドセールスにおすすめの具体的な資格を紹介していきます。
まずは、営業スキルの向上・強化につながる4つの資格を紹介します。
- 営業士
- 営業力強化検定
- セールススキル検定
- セールスレップ資格
それぞれの概要について見ていきましょう。
営業士
営業士とは、一般社団法人日本販路コーディネータ協会が運営する日本営業士会が認定する資格で、営業士検定試験に合格すると認定されます。日本営業士会では営業士を「マーケティング・セールスのスペシャリスト」と定義し、「マネジメント・マーケティング」と「科学的営業」の知識・スキルを持つ人材だとしています。
営業士検定は初級・中級・マスターに分かれており、それぞれ次のようなレベルとなっています。
- 初級：全般的な営業の基本知識と、営業従事者としてのスキル・方向性を理解している（営業担当者向け）
- 中級：営業、営業企画、マーケティング、マネジメントの応用知識を習得している（中堅幹部クラス向け）
- マスター：経営、営業事業評価などの実践知識および営業戦略立案・実行、コーディネート手法の知識を習得している（幹部向け）
6月と11月の年2回開催されているため、営業力だけでなくマーケティング力も身につけたい人はぜひ受けてみましょう。
営業力強化検定
株式会社サーティファイが開催している営業力強化検定は、成果を出している営業パーソンに共通している「売れる要素」を理論的に習得できているかを測定する検定です。基礎知識、マーケティング、顧客対応技術、営業提案力、情報管理の5つの軸で営業力を測定します。営業未経験者だけでなく、営業経験者でもあらためて営業の理論や技術の裏づけとなる検定のため、営業スキルを強化したい人・営業スキルを証明したい人に最適です。
ウェブテスト形式のため、自宅や会社で受験できるのも大きなメリット。リモート受験の際の注意点はいくつかありますが、会場まで出向くことなく受験できるのは、忙しい営業職にとってうれしいポイントです。
セールススキル検定
特定非営利活動法人セールスキャリア開発機構によるセールススキル検定は、「行動力」「顧客と仲良くなる力」「論理的なプレゼンテーション力」などの営業職に必要なスキル・コンピテンシーを測定して可視化できます。「顧客から好かれる人間的特性」「顧客が離れる人間的特性」など、なかなか数値化して測定しにくいコンピテンシーも測定できるのが特徴です。
1級・2級・3級の3つの級があり、2級はインサイドセールス部門とフィールドセールス部門に分かれているため、インサイドセールスのスキルを証明するには適した資格と言えます。また、1級は総合的なセールスコンピテンシーと、マネージャーとしての経験・実績を持っていることを証明できます。
セールスレップ資格
日本セールスレップ協会（JSRA）のセールスレップ資格は、営業に必要となるマーケティング知識や営業技術、生産や商品開発などの知識が出題される試験に合格することで得られる資格です。基本的な営業業務のレベルである3級、営業管理業務や営業指導のスキルを有していることを証明できる2級、マネジメント･マーケティングに関する高度な専門知識を習得しているマイスターという3つの級に分かれています。試験は筆記試験が中心で、マイスターになるとレポート審査もあります。
基本的なビジネススキルを底上げできる資格
営業職・インサイドセールスは、顧客対応だけでなくデータ入力・分析や請求書発行など多岐にわたる業務を行う必要があります。そこで求められるのが、基本的なビジネススキル。営業職の業務を円滑に遂行するために必要となるビジネススキルを底上げできる資格を紹介します。
- マイクロソフトオフィススペシャリスト（MOS）
- ビジネス実務法務検定
- 日商簿記
- TOEIC
それぞれの概要を解説していきます。
マイクロソフトオフィススペシャリスト（MOS）
マイクロソフトオフィススペシャリスト（MOS）は、Microsoft製品の知識と操作スキルに関する資格です。具体的には、Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの試験科目があり、それぞれ一般レベルと上級レベル（エキスパート）に分かれています。資格取得のための勉強の過程で、資料作成やデータ分析など実務に活かせる内容を学べるため、実践的なスキルが身につく資格です。日ごろからMicrosoftのオフィスシリーズを利用している人は、あらためて学んでみるとよいでしょう。
ビジネス実務法務検定
商工会議所が主催しているビジネス実務法務検定では、法務部門だけでなく営業や販売、総務などあらゆる分野にとって不可欠な法律の知識を習得できます。たとえば、契約関連や広告・表示に関する法規制、企業間取引に関する法規制など、知っておいて損はない内容を学べます。
3級はビジネスパーソンや就活中の学生向けの内容となっており、2級は管理職、総務・法務、コンプライアンス担当者などにおすすめの内容です。もっとも上位の1級は、企業の法務・総務の責任者・担当役員のほか、弁護士・司法書士などの専門家も対象となるため、より高度な法律の知識について問われます。
日商簿記
日々の経営活動の記録・計算・整理を行い経営成績と財政状態を可視化する「簿記」についての知識を習得できるのが、商工会議所が主催している日商簿記検定です。会計知識のほか、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力、コスト感覚などが身につき、経理担当者だけでなくビジネスパーソン全般にとって役立つ資格です。従業員へ簿記の資格取得を推進している企業も多く、年間の受験者数は約60万人 となっています。
TOEIC
グローバル社会となっている現代では、世界の共通言語である英語が話せることは大きなアドバンテージです。TOEICは合格・不合格ではなくスコアで英語スキルを可視化する検定で、世界160ヵ国で実施されているグローバルスタンダードな資格です。
リスニングとリーディングのテストがあり、満点は990点で、平均点は600点前後と言われています。英語を使った業務を問題なく行えるようになるのは700点以上とされているため、ビジネスパーソンとしてグローバルに活躍したいならまずは700点を基準とするとよいでしょう。
【業界別】専門的な知識が身につく資格
ここからは、業界ごとに専門的な知識を身につけられる資格を紹介します。
- IT業界
- 不動産業界
- 金融・保険業界
- 人材業界
- コンサルティング業界
- 小売・消費財業界
上記の6つの業界に関する資格を紹介していきます。
IT業界営業におすすめの資格
IT業界の営業職・インサイドセールスにおすすめの資格は、次の4つです。
- ITパスポート
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- ITストラテジスト
それぞれの概要を見ていきましょう。
ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基本的な知識を証明するための資格です。国家資格のため、保有していると大きなアピールポイントになるでしょう。
AIやビッグデータなど最新のIT技術や、アジャイルといったITの開発手法、セキュリティやネットワークなどのITの基礎知識だけでなく、経営全般やプロジェクトマネジメントの内容も含まれます。知的財産権などの法律の知識や、コンプライアンスに関する知識など幅広い内容が身につくため、IT業界で活躍したいと考えている人におすすめです。
基本情報技術者
基本情報技術者はITエンジニア向けの資格だと言われていますが、IT業界で働くビジネスパーソンにとって役立つ知識ばかりです。
基本情報技術者は、マネージャーやリーダーなどの指導のもとでITを活用した戦略の立案に参加したり、利用者にとって価値の高いシステムを構築したりできるスキルを習得していると見なされます。これらのスキルは、エンジニアでなくても、システムやソフトウェアの開発を行う企業で営業職をしている人に求められています。
応用情報技術者
基本情報技術者よりもワンランク上のエンジニア向けの資格が、応用情報技術者です。ITを活用した戦略立案やシステムの企画・開発・運用などに関する技術のほか、予算・工程・品質管理や技術的問題の解決まで幅広いスキルが求められる資格となっています。選択式と記述式の問題となっているため、知識のインプットだけでなく文章でアウトプットできるスキルも求められるでしょう。
ITストラテジスト
ITストラテジストは、IT知識を活かして事業革新や製品・サービスの開発などができる高度なIT人材を対象とした資格です。具体的にはCIO（最高情報責任者）やCTO（最高技術責任者）、ITコンサルタントなどを対象としており、技術面のみならず事業戦略策定やリスク対策の策定・実施など高いレベルの知識やスキルを持っていると証明されます。
不動産業界営業におすすめの資格
次は、不動産業界の営業職・インサイドセールスに役立つ資格を紹介します。
- 宅地建物取引士
- マンション管理士
- JREC認定不動産コンサルタント
- 公認 不動産コンサルティングマスター
それぞれに関して見ていきましょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は、不動産取引の専門家であることを証明する国家資格です。宅地建物取引士として登録されるには、試験に合格するだけでなく実務講習を受ける必要があります。不動産取引における重要事項の説明は宅地建物取引士のみが対応できる業務のため、不動産会社に欠かせない存在と言えます。難易度の高い資格だからこそ、取得できれば大きなアドバンテージとなり、商談や転職の際にアピールできるでしょう。
マンション管理士
マンションの管理には、管理組合の運営、建物の維持・修繕に関する知識などが必要です。管理規約やルールの策定、修繕計画の策定、住人同士のトラブル対応などのアドバイス・交渉などを行い、マンション管理が適切に営めるようにするのが国家資格のマンション管理士です。不動産業界の中でも、マンションなどの集合住宅を扱う企業にとって役立つ資格と言えるでしょう。
JREC認定不動産コンサルタント
一般社団法人日本不動産コミュニティーによる不動産実務検定は、不動産投資の専門的な資格試験です。賃貸管理運営の知識・技能を学ぶ2級、不動産投資や土地活用に関する知識・技能を学ぶ1級があり、さらに上位のマスターでは総合的な不動産コンサルティングに関する知識・技能を学べます。この検定のマスターに合格すると「JREC認定不動産コンサルタント」の資格を取得可能です。
全国各地の会場にて、講習を受けない人向けの検定試験が毎日あり、講座を受けて認定試験をクリアできれば修了試験の5問免除となります。
公認 不動産コンサルティングマスター
公認 不動産コンサルティングマスターは、不動産コンサルティングを行うために必要な知識・技能の試験である不動産コンサルティング技能試験の合格後に要件を満たすことで得られる資格です。試験を受験できるのは宅地建物取引士や不動産鑑定士、一級建築士の資格登録がされている人のみとなるため、受験資格から狭き門となっています。日本で唯一の不動産コンサルティングに関する資格で、受験資格からして難易度が高いため、保有していると高度なスキルの裏づけになります。
金融・保険業界営業におすすめの資格
金融や保険の業界でも、専門的な知識が営業活動の武器になります。具体的には、次のような資格です。
- ファイナンシャル・プランニング技能士
- 公的保険アドバイザー
- 証券アナリスト
それぞれ、どのような資格か解説します。
ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャル・プランニング技能士は、ふたつの団体で主催している資格試験であるファイナンシャル・プランニング技能試験に合格すると得られる資格です。NPO法人日本FP協会のFP技能検定では、ファイナンシャル・プランニング＝資産設計提案業務の学科試験と実技試験を行っています。一方、一般社団法人金融財政事情研究会のFP技能検定は、資産相談業務の学科試験と実技試験を実施します。
顧客の収入・支出や資産、負債などの状況やライフスタイル、目標などから最適な資産設計をするファイナンシャルプランナーとしてのスキルの裏づけとなるため、金融や保険を扱う業界では強みになるでしょう。
公的保険アドバイザー
健康保険、年金、介護保険、雇用保険などの公的保険制度を理解したうえで、顧客自身のリスクに備える提案・サポートをする役割が公的保険アドバイザーです。複雑な公的保険制度をわかりやすく説明したり、制度が改正された際に適切にサポートしたりすることで、顧客からの信頼を得られます。公的保険アドバイザーの資格を保有するためには、試験に合格後、一般社団法人公的保険アドバイザー協会に会員登録する必要があります。
証券アナリスト
公益社団法人日本証券アナリスト協会が認定している証券アナリスト（日本証券アナリスト協会認定アナリスト）は、かんたんに言うと「⾦融・投資のプロフェッショナル」です。適切に企業価値を評価するための、財務諸表分析スキルやポートフォリオ管理スキル、数量分析スキルなどが身についていると見なされます。証券会社だけでなく、金融機関や保険会社などでも役立つスキルとして知られています。
人材業界営業におすすめの資格
人材業界の営業職・インサイドセールスにおすすめの資格は、次になります。
- キャリアコンサルタント
- 職業紹介士
順に詳しく見ていきましょう。
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントとは、労働者の職業選択やキャリアプラン設計などに関してアドバイスやサポートをするための資格です。どのような仕事が向いているか、どのような自分になりたいか、夢をかなえるためにはどのように進んでいったらよいか、などの相談に乗るため、就職・転職支援や人材育成などの人事業界で需要の高い資格です。
職業紹介士
職業紹介業の専門家として活躍できるのが、職業紹介士です。職業紹介士資格認定制度は、職業紹介事業に関する高度な専門知識・実務能力・職業倫理を有することを証明でき、就職・転職などに関わる業界でアピールできる資格です。職業紹介士の資格を保有していると、フォローアップ研修の受講や資格保有者同士の交流などができます。
コンサルティング業界営業におすすめの資格
コンサルティング業界の営業職・インサイドセールスには、次の資格がおすすめです。
- 中小企業診断士
- MBA
概要を詳しく見ていきましょう。
中小企業診断士
中小企業診断士とは、中小企業が抱える経営課題に対応するための診断やアドバイスを行う専門家です。企業の戦略策定や実行をサポートするのがメインですが、中小企業と行政や金融機関をつないだり、施策の活用支援を行ったりするなど、幅広い業務を担います。国家資格のため難易度が高いですが、中小企業向けのコンサルティングを行う企業にとっては必須のスキルと言えるでしょう。
MBA
MBAとは「経営学修士」のことで、経営学の大学院修士課程を修了した際に与えられる学位です。資格とは異なりますが、履歴書や名刺などでアピールできるため本記事でも紹介します。
MBAは経営学について幅広く学ぶことができ、マーケティングやファイナンスなどの企業経営に欠かせない知識と、論理的思考力やコミュニケーション力など経営者に求められるスキルを習得できます。
小売・消費財業界営業におすすめの資格
小売業や消費財業界の営業職・インサイドセールスには、次の資格が強みになります。
- 販売士
- 消費生活アドバイザー
それでは、ひとつずつ紹介します。
販売士
販売士は、リテールマーケティング検定とも言う販売士検定に合格し、商品知識や接客技術を武器に顧客のニーズに合った商品を提案できる販売のプロであると証明された人に付与される資格です。また、商品の開発・仕入れ・販売・物流などの知識も習得できているとみなされ、小売業において定番の資格として知られています。
販売士検定は、次の3つの級が用意されています。
- 3級：売場の販売員クラス
- 2級：売場の管理者クラス
- 1級：店長や経営者クラス
それぞれのレベルに合わせた内容となっており、5年ごとに資格を更新していく必要があるため知識の定着・ブラッシュアップが可能です。
消費生活アドバイザー
一般社団法人日本産業協会が認定する消費生活アドバイザーは、消費者と企業・行政の架け橋となる存在です。消費者からの提案や意見を企業・行政に提言したり、消費者の苦情や相談にアドバイスしたりできるスキルを有します。消費者にとって身近な相談役となることから、小売業や消費財業界だけでなく、幅広い業界でニーズの高い資格です。
なお、消費生活アドバイザー資格試験の合格者は、国家資格である消費生活相談員の資格も取得できます。
自分に合った資格の選び方
ここまで、営業職・インサイドセールスにおすすめできるさまざまな資格を紹介してきましたが、種類が多すぎてどの資格から勉強しようか悩む人もいることでしょう。そこで、自分に合った資格の選び方を紹介します。
自分の成長につながる資格を選ぶ
まずは、自分の成長につながる資格を選ぶ方法です。
たとえば「インサイドセールスになったばかりだから、基礎的な営業力を身につけたい」という場合は、営業職向けの資格を選ぶとよいでしょう。また、「今後は海外の企業とも取引したい」という人はTOEICで英語スキルを高める、「事務作業が苦手だから作業が遅い」という人はマイクロソフトオフィススペシャリストの勉強をしてWordやExcelを使いこなせるようにするなど、スキルアップできる資格や苦手を克服できる資格を習得すると自身の成長につながります。
業界・職種に特化した資格を選ぶ
業界・職種に特化した資格を選ぶことで、専門的な知識やスキルが身につき営業活動の武器になります。
たとえば、説得力のある商談や提案をしたい人は、業界に特化した資格を習得できれば専門的な視点が身につき、納得感のあるアプローチができるでしょう。また、営業職に特化した資格は、自身の営業スキルを向上できるため今よりも効果の高いセールストークができるようになります。
また、業界や職種に特化した資格を持っていると、顧客からの信頼を得られるため長期的な関係性構築も期待できます。
今後期待できる業界の資格を選ぶ
今後の転職を見据えて、これから成長が期待できる業界の資格を選ぶのも一案です。
IT技術が進歩している現代では、今後もIT業界は成長し続けていくでしょう。また、不透明な将来を不安に思う人も多いため、金融・保険業界も今後の成長が期待できます。
今は別の業界で働いていても、今後成長するであろう業界の資格を持っていることで市場価値が高まり、転職の際のアドバンテージになります。
営業・インサイドセールスにおすすめの効率的な学習方法
資格取得は自身にとってポジティブな影響が多いとわかっていながらも、日々の仕事が忙しくて勉強する時間がなかったり、毎日疲れてしまって勉強が後回しになったりする人も少なくありません。そこで、限られた時間で効率よく学習するポイントをお伝えします。
試験日までのスケジュールを立てる
資格試験の日程をあらかじめ調べておき、その日から逆算して学習スケジュールを立てましょう。
ほとんどの資格では参考書や問題集などがあるため、いつまでにどこまで学習を進めるか具体的に予定を立てることが重要です。また、資格によっては学習にどのくらいの時間が必要か明記しているものもあり、スケジュールを立てる際の参考になります。
参考書だけでなく講義動画も閲覧して学習する
参考書をひとりで黙々と読んでいても、行き詰まってしまうときもあります。そんなときは、講師による講義動画を視聴するのもおすすめです。誰かが話しているのを聞くだけで理解度が深まる場合があるからです。
YouTubeの動画や、有料で講義動画を配信しているサイトなどを視聴して学習を進めてみてください。
問題集や過去問集で問題を解く
参考書や講義動画でインプットした知識は、問題集や過去問集などでのアウトプットも大事です。とにかく問題を解くことで、その資格試験の出題傾向や、自分が苦手なセクションがわかるため、次にどこを重点的に学習すべきか把握できるでしょう。
記述式の問題が出る資格試験の場合は、とくにアウトプットの積み重ねが重要です。知識を文章化することはかんたんではないため、たくさんの問題を解いて慣れていきましょう。
学習アプリを活用する
スマートフォンで使える学習アプリがあれば、通勤時間やお昼休憩などのちょっとしたスキマ時間も勉強の時間にできます。学習アプリによっては、動画を視聴したり問題を解いたりできるだけでなく、習熟度や理解度を可視化してくれる機能も搭載されています。学習アプリを活用し、より効率的に学習を進めましょう。
まとめ
本記事では、営業職に特化した資格とビジネススキルをアップさせる資格、そして業界に特化した資格を紹介しました。営業職・インサイドセールスは特別な資格がなくても構わない職種ですが、資格を保有していることで自身のスキルアップや顧客との関係構築などさまざまなメリットが期待できます。また、資格があれば転職の際にも有利になり、自分のキャリアアップにもつながるでしょう。
本記事を参考に、自分に合った資格を効率的に取得できるよう学習計画を組んでみてください。資格の勉強の時間がないという人は、まずは自分が興味を持てる資格を見つけることから始めてみましょう。
