セールスフォース・ジャパンは、2024年2月14日よりセールス向けの生成AI機能を一般提供することを発表した。
セールス向けAI(Einstein)
CRMに搭載されたセールス向けAI(Einstein)により、営業効率を高める。営業担当者は予測AIと生成AIの両方を使えるため、営業サイクル全体でCRMに蓄積された情報を有効に活用することが可能になる。Einsteinは、営業プロセスの自動化、顧客との関係強化、商談の成約をサポートするなど、営業担当者をはば広く支援する。
Sales Cloudの生成AI機能
セールスメール(Sales Emails)
ワンクリックで、CRMデータをもとにパーソナライズされたメールが自動的に作成される。営業担当者の自己紹介や打ち合わせ日程の決定、フォローアップのための連絡などを数秒で完了することが可能。Salesforce内外のデータで強化されるパーソナライズされたコミュニケーションを、Microsoft Outlook、Gmail、LinkedInなどのあらゆる環境で自動化できる。
通話サマリー(Call Summaries)
文字起こしのほか、営業の通話記録から要点を簡潔にまとめる。また、重要なポイントや顧客センチメント、次のステップを特定し、営業チームが商談を進めるサポートをする。要点を編集してSlackかメールで共有することで、部門を超えた案件の連携を支援する。
通話探索(Call Exploration)
Einstein 会話インサイトを使用することで、CRMの中に顧客との音声/ビデオ通話が記録される。通話探索はこうした情報をEinsteinと自然言語で対話を通じて検索したり、通話内容を要約したりすることで、営業メンバーがデータを効果的に使えるよう支援する。
Salesforce Sales Cloudについて
Sales Cloudは、営業部門に求められる機能をひとつの統合プラットフォームに集約し、営業活動を支援するソフトウェア。
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顧客に関するあらゆる情報を一元管理して、関係強化と売上向上を実現する機能
営業活動や見込み顧客管理、取引先との商談の管理など
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予実管理を可視化して、売上目標を着実に達成するための機能
売上予測管理、パイプライン管理、レポートおよびダッシュボードなど
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業務に合わせてプロセスを合理化し、生産性を向上する機能
ワークフローとプロセスの自動化、見積もりと契約の承認など
<Sales Cloudの関連アプリやアドオン製品・機能の一例>
- Partner Relationship Management:販売代理店や卸売業者などの管理により、チャネル販売やパートナー企業のパフォーマンス向上を支援
- Revenue Intelligence:営業サイクル全体に渡る分析とインサイトを提供。早期での商談成立を支援
- Salesforce CPQ:営業担当が迅速かつかんたんに見積や契約を作成することで、営業サイクルを加速