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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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大手企業への営業戦略と実践~持続的な事業成長に向けて~ 『エンタープライズセールス』出版記念イベント by SalesZine

2024年11月20日(水)15:00~17:10

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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トップ営業がもっとも後悔していることとは?

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 以前『死ぬときに後悔すること25』(大津秀一/致知出版社)という本がベストセラーになった。どんな人でも死に直面すると、いろいろと後悔するもの。この本の内容は今後生きていくうえで非常に参考になった。一方で私がコンサルタントとして独立していちばん良かったのはさまざまな業界のトップ営業スタッフの話が聞けること。もちろん営業ノウハウや成功談についても話を聞く。それと同時に「『あれだけはやめればよかった……』と後悔したことはありますか?」という質問もする。ここで出てくるエピソードのほうが参考になることも多い。少しネガティブな内容に思えるかもしれないが、長く活躍してもらうためにぜひ知ってほしい大切なメッセージをお伝えしたい。

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トップ営業のもっとも多い後悔とは?

 一般的にトップ営業スタッフは自己顕示欲が強い傾向にある。今まで会ってきたトップ営業スタッフは次のようなことを言っていた。

  • 1位になりたい
  • 自らの力をまわりに知らしめたい
  • 多くの人に認められたい
  • 誰よりも稼ぎたい

 こういった欲求を良い方向に向かわせて結果を出せれば良い。常に努力をし、独自の方法を編み出し、ほかを寄せ付けない結果を出している人から成功談を聞くのは面白い。

 それでけでなく、「『あれだけはやめればよかった……』と後悔したことはありますか?」という質問もする。トップ営業スタッフが後悔していることは今後、長く活躍するために非常に役に立つからだ。

 もっとも多い後悔は「仕事をやり過ぎて大切な人との関係を壊してしまった」というもの。頑張って契約をとり、その数が増えれば増えるほど仕事量は比例して増えていく。そうなれば、必然的にプライベートの時間は減っていくだろう。これが行き過ぎてしまうと大切な人との関係を台無しにしてしまうことになる。実際、この失敗をしているトップ営業スタッフは多い。

「仕事のやりすぎ」から、離婚や重篤な体調不良に

 知人の法人営業のトップ営業スタッフは30代になって事務職から営業職に異動し、そして3年でトップの座に上り詰めた。もともと営業に向いていたのだろう。営業が楽しくてどんどんのめり込んでいく。家族が寝たあとに帰宅する日が多くなり、出張も増えた。そのときは「ほとんど家族と話をした覚えがなかった」と言っていた。

 出張が続いたある日のこと。賃貸マンションに帰り、玄関のスイッチを押しても電気がつかない。スマホで中を照らすと部屋がもぬけの殻に。家族は引っ越し、照明も残されていなかった。そしてテーブルの上に離婚届けが置いてあったという。その後離婚してひとりになり「家族のために仕事をしていたが、限度があるんだよ。本当に後悔している」と言っていた。

 仕事にのめり込み身体を壊す人もいる。ある生命保険のトップ営業スタッフは20代後半にして年収が数千万円にもなった。毎月、数百万円振り込まれる。これは快感だろう。上司からは褒め称えられ、会社の表彰式ではいつも中心で写真に写る。そのときは「天下でもとったような気分だった」という。しかし、突如として不幸が襲う。30歳を少し過ぎたころ、身体を壊し入院することに。病状は思ったより重く、2回も手術を行った。退院したものの、今までどおりに仕事はできなくなったのだ。

 その方は以前から異変を感じていたという。当時は仕事で忙しいうえに付き合いも多く、疲れていても会食への出席は欠かせなかった。無理がたたり、身体が悲鳴を上げたのだ。「お金や名誉より健康な身体がいちばんだ。本当に後悔している」と言っていた。

 せっかくトップ営業スタッフになったのに家族と離れることになったり、体調を崩したりしまう。経験談には説得力がある。明日は我が身。十分、注意しなくてはならない。幸いこの2人はやり方を変え、再び結果を出しているので救われるが……。この手の話の中でもっとも印象に残っているのが投資会社のトップ営業スタッフの話だ。

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この記事の著者

営業サポート・コンサルティング株式会社 代表取締役 菊原智明(キクハラトモアキ)

群馬県生まれ。大学卒業後営業の世界へ。「口ベタ」、「あがり症」に悩み、7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。その後訪問から”営業レター”に手法を変えたことで4年連続トップの営業マンに。2006年に独立、講演活動、研修を行っている。2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を伝えている。2019年までに56冊の本を出版。ベストセ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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