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大手企業への営業戦略と実践~持続的な事業成長に向けて~ 『エンタープライズセールス』出版記念イベント by SalesZine

2024年11月20日(水)15:00~17:10

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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スペック紹介を捨て、「価値訴求」に全振りを! 営業が生き残るためのフレームワークと5つのアクション

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1週間サイクルの「5つのアクション」で価値を訴求しよう

 自社の価値がわかったら、それをどのように訴求すれば良いのか。月曜日から金曜日の1週間の流れになぞらえ、価値訴求する際の5つのアクションを紹介した

 月曜日は「教える・学ぶ」。まずは価値訴求の方法を学ぶ必要がある。川上氏は自社で採用している方法として「ブロックカード」を紹介した。ブロックカードは、価値を伝えるための資料・トークを起こしたいわば“あんちょこ”的な教材だ。また、カードだけでなくプレゼン動画も教材化している。これをウェブにアップし、スマートフォンでいつでも確認できるようにしていると言う。顧客は「同じような悩みを有している企業が、そのサービスでどんな顧客体験を得られたのか」という「事例」を求めている。顧客の実際の声を交えた事例を用意すると効果的だ。

 火曜日が「練習」。先ほどのブロックカードを基にロールプレイングを行う。ソフトブレーンの場合、新卒はまずロールプレイングで価値訴求できるようになることを目指す。ブロックカードに紐づいた採点表をつくり、70点以上を記録すると顧客への訪問ができるようになる。

 水曜日は「実践」だ。ウェブ商談の場合、次の「振り返り」のために顧客の許可を得て録画できると良い。商談で価値訴求を実践するときのポイントとして、川上氏は「結論ファースト」を挙げた。「こちらは○○様に対して▲▲なメリットをもたらします」のように、顧客が得られる価値を最初に伝えることが重要だ。

 木曜日は「振り返り」である。チームで週に1回、商談動画を見ながらフィードバックを行うと良い。商談中には見えていなかった顧客の反応を俯瞰的に見ることで改善につながると言う。

 最後の金曜日は「改善」。振り返りを経て「どうすればお客様により価値が伝わるのか」という改善方法をメンバー全員で考える。改善案をマネージャーから押しつけるのではなく、商談を行ったメンバー自身が、顧客から得られた反応を客観的に見たうえで改善する。このサイクルを回すことで商談内容は良くなっていくと言う。

 川上氏はまとめとして、「スペック・企業説明は捨て去り、価値訴求に全振りしましょう」と改めて強調した。これからの時代を生き抜くためには、高い付加価値を提供できる営業パーソンを目指さなくてはならない。顧客は良い顧客体験を得るための価値を判断軸にしているため、自分たちの価値がわからなくなったら、既存顧客にたずねることが有効だ。

 そして、価値訴求のアクションは「学ぶ・教わる」「練習」「実践」「振り返り」「改善」のサイクルを1週間単位で回していく。このとき、マネージャーの一方的な意志で行うのではなく、顧客に相対しているメンバーを巻き込んでいくことがポイントになる。川上氏は「これらが、価値訴求できる営業組織をつくるうえで有効な策です」と話し、セッションを締めくくった。

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この記事の著者

岡田 果子(オカダカコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:ソフトブレーン株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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