LOOVは、営業・マーケティング・カスタマーサクセス・人事などの業務従事者222名を対象に、「業務における説明の負担や非効率」に関する実態調査を実施した。

79%の会社員が、業務中に「同じ説明を複数人に繰り返す」場面を経験 そのうちの82.5%が手間と感じる

営業・マーケティング・CS・人事などの業務に従事する人へ、「業務中に『同じ説明や解説を複数人に繰り返す』場面はありますか?」とたずねた。その結果、79%が「よくある」「時々ある」と回答。このことから、多くの会社員が、同じ説明を複数人に繰り返す経験をしていることがわかった(n=210)。

また、「繰り返し説明を『手間だ』『非効率だ』と感じたことはありますか?」という問いに対し、「よくある」「時々ある」と回答した人は82.5%で、業務における繰り返し説明を手間、非効率と感じる人が多く、説明疲れが日常的に起こっていることがわかった(n=200)。
繰り返し説明は主に「対外業務」で発生
「あなたが説明を行う側で、『またこの説明か……』と感じるのはどんな場面ですか?」という質問に対して、次のような回答を得た。
あなたが説明を行う側で、「またこの説明か…」と感じる場面(n=200、複数回答)
- 既存顧客への対応:62%
- 新規の提案活動:39.5%
- 会社説明・採用面談:26.5%
- 新人教育:17%
- 社員オンボーディング:7%
- その他:5%
既存顧客への対応や新規の提案活動のような営業・カスタマーサクセス業務だけでなく、会社説明や採用面談などを含む対外業務において、主に繰り返し説明が行われていることがわかった。
また、こうした業務における繰り返し説明を、手間・非効率だと感じる人の割合は次のとおりで、どのような業務においても、“説明疲れ”が発生していることがわかった。
業務における繰り返し説明を「手間」「非効率」だと感じる割合(n=200、複数回答)
- 既存顧客への対応:84.6%
- 新規の提案活動:91.2%
- 会社説明・採用面談:94.3%
- 新人教育:91.2%
- 社員オンボーディング:71.4%
- その他:60%
マニュアルやFAQツールで工夫 3割は動画活用も
説明疲れへの対処として、多くの企業が業務マニュアルや社内FAQなどを活用していることがわかった。また、約3割の企業では説明業務に動画を活用していることも明らかになった。
説明業務の効率化に使っている手段(n=200、複数回答)
- マニュアル:39.5%
- FAQツール:39%
- 動画:32%
- 口頭対応:25%
- 特になし:17.5%
- その他:0.5%
一方で、次のような声もあがった。
- 業務マニュアルがあっても、結局は口頭で補足している
- 情報が散在し、探すのに時間がかかる
- 動画を導入しても「相手に合わせた伝え方」になっておらず、活用されない
説明自動化への関心は9割超

「説明を自動化するAIツールを使ってみたいと思いますか?」という質問に対して、繰り返される説明業務に非効率さをよく感じている回答者のうち、計91.9%が「ぜひ使ってみたい」「やや使ってみたい」と回答した(n=62)。加えて、採用や教育、営業といった負担が大きい業務ほど、導入意向が高まる傾向が見られた。とくに会社説明・採用面談の場において、9割を超える人が説明自動化ツールの導入意向があることがわかった。
繰り返し説明の手間を感じる人のうち、「説明を自動化するAIツール」を「使ってみたい」「やや使ってみたい」と回答した人の割合(n=210、複数回答)
- 会社説明・採用面談:90.5%
- 新人教育:88.2%
- 社員オンボーディング:85.8%
- 新規の提案活動:84.8%
- 既存顧客への対応:79.9%
- その他:40%
【調査概要】
調査期間:2025年6月10日~6月12日
調査目的:業務における説明の負担感や効率化の実態を把握
調査対象:営業・マーケティング・CS・人事など業務従事者(222名)
調査方法:インターネットリサーチ
調査主体:LOOV
※回答の構成比は小数第1位もしくは第2位を四捨五入しているため、合計は必ずしも100%にはならない。そのため、グラフ上に表示される構成比での計算結果は、実際の計算結果とずれが生じる場合がある