Sansanは、明電舎におけるビジネスデータベース「Sansan」の活用事例を発表した。

サービス導入の背景
重電メーカーの明電舎では、設備や機器の販売に加えて長期的な保守・メンテナンス業務も提供しており、顧客との継続的な関係を構築するために役員や営業、設計、製造、保守といった部門間の情報連携が重要となっていた。
一方で、部門や工程ごとに異なるシステムを利用していたことから、営業部門が把握している顧客や案件情報が設計や製造、保守部門に十分に共有されないケースや、現場で得られた情報が営業に還元されないケースがあった。結果として、情報伝達のために電話やメール、会議による確認作業が多く発生し、業務効率の低下を招いていた。
こうした課題を解消するため、明電舎は2021年に全社横断のプロジェクト「MEIDEN業務改革活動」を開始し、「生産性向上とつながり」をテーマに、サプライチェーン全体の最適化とデータの一元化を目指してプロジェクト管理システム「プロすけ」を自社開発した。
さらに、各部門に分散していた名刺情報や商談履歴などの接点情報を集約することで「人とのつながり」を可視化し、それらを起点としたデータ活用を推進するため「Sansan」を導入。「Sansan」とプロすけを連携することで、顧客接点データを全社で活用できる基盤を構築した。
導入後の成果
顧客接点の可視化により、情報収集や引き継ぎの時間を削減
明電舎では「Sansan」を活用し、40万枚以上の名刺データや数千件以上の商談履歴を集約することで、顧客との接点情報を全社で可視化した。従来は電話やメール、会議を中心に行っていた情報連携が効率化され、顧客情報や商談履歴の確認・収集にかかる時間が平均30〜40%ほど短縮された。さらに、引き継ぎ時の情報確認や調査の時間も約3分の2に短縮され、社内の情報共有にかかる負荷の軽減にもつながった。
社内に蓄積された接点情報の活用により、営業アプローチの幅が拡大
「Sansan」の導入により、社員が保有している人脈情報が可視化され、組織全体で活用できるようになった。これまで把握できていなかった社内外のつながりをもとに、別の担当者からの紹介によるアプローチや、同一企業内の他部門への提案など、グループや部門をまたいだ営業活動が可能になった。これにより、顧客との関係性を起点とした新たな商談機会の創出につながった。
Sansanは明電舎のこうした取り組みを評価し、ビジネスや働き方に変化・イノベーションを起こしたユーザーを表彰する「Sansan Innovation Award 2026」にて、同社を「Sansan Innovator」に選出した。
明電舎 理事 DX推進本部 副本部長 兼 業務改革推進部長 進藤 勝昭氏のコメント
明電舎の担当者が「Sansan」の情報をもとに話し合いをしている様子
以前は部門や工程ごとにシステムが分断されており、サプライチェーン全体を一気通貫で把握することが難しい状況でした。そのため、必要な情報を探したり、会議やメール等で関係部門に確認したりするのに時間がかかり、生産性の面でも大きな課題を感じていました。
現在は、業務プロセスの統合を進める全社の基盤としてプロジェクト管理システム「プロすけ」を活用しながら、顧客接点データを活用する「攻めのDX」の一環としてSansanを導入しています。Sansanによって、これまで個人や部門ごとに管理されていた顧客情報や接点情報を全社で共有できるようになり、営業活動の「見える化」と「データの利活用」が大きく向上しました。
今後は、さらなる顧客サービスの向上と業務効率化に向けて、Sansanのデータ活用をより一層高度化していきたいと考えています。まずは社内の情報とSansanの情報を活用したデータ利活用からスタートし、生成AI技術のさらなる進化も見据えながら、データを蓄積するだけでなく、そこから新たな価値の創出を目指して、「ONE MEIDEN」で取り組みをさらに発展させていきます。
