「リサピー」を運営するIDEATECHは、BtoB企業(BtoBもしくはBtoBとBtoCのどちらも展開)に勤務する、営業責任者・担当者317名を対象に、コンテンツセールスに関する実態調査を実施した。

営業組織の課題、「営業プロセスが属人化している」が38.5%でもっとも多い

「Q1.あなたの営業組織が現在抱えている課題を教えてください(複数回答、n=317)」と質問したところ、「営業プロセスが属人化している」が38.5%、「価格競争に陥りやすい」が28.7%、「受注率が低い」が26.5%となった。
「ノウハウ不足」や「人手不足」など現場課題が顕在化
Q1で「特になし」「わからない/答えられない」以外を回答した人に「Q2.Q1で回答した以外に、営業組織で抱えている課題があれば、自由に教えてください(自由回答、n=253)」と質問したところ、「ノウハウ蓄積や応用力がまだまだと認識」や「人手不足で新人に教える時間があまりない」など138の回答を得た。
<自由回答・一部抜粋>
- 社内原価が高くて受注に結びつかない
- 外資系、台湾の会社、日本人と台湾人の違いで認識が変わるため難しい事がある。
- 部署間での情報共有
- ライバル他社がかなりの値引き交渉をするので利益率がかなり下がってきている。
- 営業ツールが整備されておらず、ここに手作業である
- マーケットの変化が早く、対応しきれていない印象
- 顧客提案時は競争が激しく、受注確度を上げるための対策が必要。そのためのノウハウ蓄積や応用力がまだまだと認識
- 業界が値引き競争に走っているのが怖い。体力のない会社は倒産していくから。1度価格を下げてしまうと元に戻せなくなるから
- 営業メンバーの能力差が著しい
- 人手不足で新人に教える時間があまりない
- 寄せ集め人材のため統一感がない
営業活動において、4割強が「営業用の提案資料テンプレート」を活用、一方で3割強は「コンテンツを活用していない」実態

「Q3.お勤め先の営業活動において、活用しているコンテンツを教えてください(複数回答、n=317)」と質問したところ、「営業用の提案資料テンプレート」が41.3%、「コンテンツを活用していない」が31.2%、「競合製品・サービスとの比較資料」が24.3%となった。
コンテンツ活用企業でも、約4割が「営業活動ではコンテンツを活用できていない」と回答

Q3で「コンテンツを活用していない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に「Q4.あなたは、Q3で回答したコンテンツをどの程度営業活動で活用できていると感じますか(n=197)」と質問したところ、「全く活用できていない」が6.1%、「あまり活用できていない」が29.9%となった。
コンテンツを活用していない理由、第1位「運用体制が整っていないから」

Q3で「コンテンツを活用していない」と回答した人に「Q5.お勤め先の営業活動において、コンテンツを活用していない理由を教えてください(複数回答、n=99)」と質問したところ、「コンテンツの運用体制が整っていないから」が34.3%、「コンテンツの必要性を感じていないから」が24.2%となった。
「コンテンツセールス」の認知度、約半数が「聞いたことはない」と回答

「Q6.『コンテンツセールス』という用語を聞いたことがありますか(n=317)」と質問したところ、「聞いたことはない」が45.1%、「聞いたことがあり、意味も理解している」が29.3%となった。
コンテンツセールス認知層の半数以上が「営業活動の効率向上」に期待

Q6で「聞いたことがあり、意味も理解している」「聞いたことはあるが、意味はよく知らない」と回答した人に「Q7.コンテンツセールスに期待することを教えてください(複数回答、n=174)」と質問したところ、「営業活動の効率が向上すること」が55.7%、「商談の質が向上すること」が44.3%、「見込み顧客の興味・関心が可視化されること」が42%となった。
今後営業活動に役立つコンテンツ、「費用対効果シミュレーション」が31.5%、次いで「導入ロードマップ」が22.7%

「Q8.今後、どのようなコンテンツがあれば、営業活動に役立つと思いますか(複数回答、n=317)」と質問したところ、「費用対効果シミュレーション」が31.5%、「導入ロードマップ」が22.7%、「問題解決ガイド」が19.9%となった。
【調査概要】
調査名称:コンテンツセールスに関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年5月23〜24日
有効回答:BtoB企業(BtoBもしくはBtoBとBtoCのどちらも展開)に勤務する、営業責任者・担当者317名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っている。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある