テラスカイは、りそなカードの営業管理システムの刷新を支援したことを発表した。りそなカードはSalesforce Sales Cloud(以下Sales Cloud)の導入により、営業活動の効率化を実現し、導入時の成果指標としていた営業ひとりあたりの顧客接点数を増加させた。具体的には、顧客への訪問や電話、ウェブ交渉など本来行うべき営業活動である顧客接点数がひとりあたり平均で毎月2.2倍に増加している。
導入背景
りそなカードでは、法人カード事業に注力しており、企業や個人事業主の顧客にコーポレートカードの発行や、事業者へのキャッシュレス決済の提案を強化している。そこで同社は、法人営業のリソースを確保するため、営業プロセスの改革に着手。点在する顧客情報の一元化や、営業活動の属人化をなくして営業効率を向上させるため、営業管理システムの刷新を計画した。
Sales Cloudは、すでにりそなグループ各銀行でも導入されており、点在するデータを効率的に一元管理できる観点から、導入を決定した。
Sales Cloudの導入効果
2023年9月に開発をスタートして、2024年1月に運用を開始した。導入効果は次のとおり。
- 営業担当者ひとりあたりの顧客接点数について、月単位では導入前の約2.2倍まで増加
- 営業活動の可視化により、営業課員の行動分析や案件管理上の課題認識が容易になり、継続的な改善ができるようになった
- 情報の一元化により、営業ノウハウを容易に閲覧できるため若手人材の育成につながった
- 外出先でもスケジュールや案件情報、交渉履歴の確認ができるため、無駄な動きが減少し、業務時間を短縮するとともに、外訪活動に専念できるようになった
また、同社ではスケジュール管理のシステム刷新も推進しており、テラスカイが開発・提供している「mitoco」を導入。スケジュール入力と同時に会議室予約も行えるなど、全社的な効率化を推進している。