クラウド型人事労務システム「ジンジャー」を提供しているjinjerは、企業の人事、情報システム担当者を対象に「社内申請に関連するワークフローシステム利用」における実態調査を実施した。
【調査概要】
- 調査概要:ワークフローシステム利用における実態調査
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2024年1月29日~31日
- 調査対象:企業の人事、情報システム担当者 計606名
調査の背景
昨今、人事労務、勤怠管理、人事評価、経費精算など、社内業務を効率化するための各種システムの導入・活用が普及している。そのような中で、社内申請に関連するワークフローシステムを導入・活用する企業は年々増加しており、今後も導入企業が拡大していくと予測されている。
その一方で、数多くのシステム導入が進んだことによって、新たな課題も散見されるようになった。本調査では、ワークフローシステムに焦点をあて、その利用状況や、利用する中で感じた課題などを明らかにした。
ワークフローシステムを複数利用する企業は70%弱
各種申請や稟議は、契約締結、経費精算、勤怠管理、人事評価など、さまざまな場面で発生する。その業務を効率的に行うために、多くの企業でワークフローシステムが活用されている。
その中で、各種申請・稟議のワークフローにおけるシステムの利用数を質問したところ、「2~3つの利用(35.0%)」「4~5つの利用(20.8%)」「6つ以上の利用(12.2%)」と、複数のシステムを利用している企業があわせて70%弱という回答になった。
複数のワークフローシステム運用で課題を感じている企業は70%強
複数のワークフローシステムを利用する企業で「課題をやや感じている(61.5%)」「課題をかなり感じている(15.2%)」と、あわせて76.7%が何かしらの課題感を持っていると回答した。
また、利用する中で感じた課題としてもっとも多い回答は「他のシステムとのデータ連携(API連携・ファイル連携)に時間・手間がかかる(39.3%)」。次いで「セキュリティへの不安(38.1%)」「システムごとに操作性が違うため使いづらい(35.0%)」「コストの増加(32.3%)」という結果だった。
複数のワークフローシステムを利用する企業の約95%は、同一ベンダー・同一データベースに統一した方が良いと回答
複数のワークフローシステムを利用するうえで、「同一ベンダー・同一データベースに統一した方が良いと思うか」という質問をしたところ「非常にそう思う(32.3%)」「ややそう思う(63.0%)」であわせて95.3%の企業が、統一したほうが良いと回答した。
また、同一ベンダー・同一データベースに統一したほうが良いと感じている現状を受けて、注力して取り組んでいること、今後取り組もうとしていることについて質問したところ、「従業員にとって使いやすいシステムを選定すること(59.6%)」が最多回答だった。次いで「人事のデータベースとの連携を強化していくこと(40.8%)」、「各種申請・承認後の業務にも対応できること(31.8%)」、「承認ルートを統一すること(28.6%)」という結果となった。