ユーソナーは、国内大手の総合バルブメーカー、キッツにユーソナー製品が導入されたことを発表した。
導入に至った背景
キッツは、現在推進中の中期経営計画において、従来のコア市場の中心となっている一般建築や工業プラントなどの市場にとどまることなく、データセンターや半導体製造装置などの「デジタル市場」や、次世代エネルギーの水素やファインケミカルなどの「グリーン市場」といった成長市場の拡大を加速する方針を打ち出している。
こうした成長市場への進出を迅速かつ確実に進めるため、IT統括センター(情報システム部門)は、グループ全体の情報基盤を進化させるDXを推進。とくに、成長市場の情報収集に対応するため、顧客需要(営業面)と部品製造委託先(購買調達面)の両面における情報リサーチが不可欠となり、ユーソナー製品の導入に至った。
キッツにおける活用シーンと導入の効果
同社は従来、新規営業先の開拓は、人づての紹介やネット検索、図書館に足を運ぶなどして企業情報を調査・収集していた。Salesforceとユーソナーの組み合わせ活用を開始して以降は、ターゲティング企業リストを即座に作成でき、新規先リサーチを効率化できている。
また購買面において、コロナ禍以後、部品製造協力先の突然の倒産や、納品の遅延といった事態が増えてきた。代替となる部品製造協力先や、新規市場にマッチした部品製造協力先を探す際、従来はネット検索や人づての評価に頼っていたが、ユーソナーを使うことによってリサーチに掛ける時間を短縮化でき、候補先の網羅性も拡大した。
キッツ 執行役員 IT統括センター長 石島貴司氏のコメント
当社は現在の中計において、従来のコア市場の拡大とともに成長市場の拡大を掲げ、データセンターの空調設備や半導体製造装置で使うバルブ、コンピュータ処理用の「超純水」の濾(ろ)過装置、次世代エネルギーとされる水素ステーション設備など、「デジタル市場」「グリーン市場」需要への拡大実績を積み上げています。成長市場の拡大を実現するためには各市場における需要のあるお客様をより広く認知しアプローチしていくマーケティングを展開していく必要がありますが、企業情報は、集めることすら簡単ではない上に、刻々と変化し古くなるのが課題でした。ユーソナー導入により、現場からは「今まで(の苦労は)何だったんだ!」という声が出るほど劇的にDX推進の効果を感じています。企業情報を常に最新に更新し網羅的に提供し、更にアプローチ先を効率的に絞り込めるユーソナー製品に大いに期待しています。