Srushは、ジャフコ グループ、DEEPCORE、ニッセイキャピタル、マネーフォワードベンチャーパートナーズ(HIRAC FUND1号投資事業有限責任組合)を引受先とした第三者割当増資により、シリーズAラウンドにおいて総額4億円の資金調達を実施したことを発表した。これにより、累計調達額は6.6億円となる。今回の資金調達で、パートナー販売の拡大やLLM(大規模言語モデル)を用いたプロダクト開発を進めていく。
資金調達の背景と目的
同社は「データを誰にとっても身近なものにする」をビジョンに、容易にデータ分析をすることが可能になるデータ統一クラウド「Srush」を提供している。
経済産業省が公開した「DXレポート」によると、老朽化・複雑化した既存のシステムを2025年までに刷新しなければ、年間で最大12兆円の経済損失が生じると予測されている。この「2025年の崖」問題が迫り、データ管理の緊急性が高まる一方で、データ活用人材や専門知識の不足によりデータ活用を進めるのが難しい状況になっている。BIツールの導入だけではデータ分析の解決手段にはなり得ず、データ基盤の構築には専門性を持った人材による各ステップ別の製品導入や開発が必要となる。
そこで同社はデータ基盤とBIの機能をオールインワンにした、データ分析に関わる業務・プロセスをすべてノーコードで実現可能なデータ統一クラウド「Srush」を提供している。データ活用人材がいなくてもデータ活用ができる未来の実現を目指し、今回、シリーズAラウンドで資金調達を行った。
調達した資金は主に次の用途に活用していく。
- パートナー販売の拡大
- 国産ソフトやレガシーシステムとの連携拡充
- iPaaSによるデータ共有の自動化やLLMを用いた分析自動化などのプロダクト開発の強化
データ統一クラウド「Srush」とは
データ統一クラウド「Srush」は、Snowflake・AWS QuickSight・OpenAIなどのアーキテクチャが組み込まれ、 導入初日からデータ分析やAIが利用可能なデータ分析プラットフォーム。データ抽出→データ蓄積→データ集計→グラフ化→AI活用が容易にでき、自動更新された最新データに基づく経営判断を可能とする。