ソースネクストは、企業で働くマネジメント層(以下、「上司」)500名、議事録を作成する機会がある会社員500名(以下、「部下」)を対象に、「議事録に関する意識調査」を実施した。
1.上司の半数以上は部下に対して「議事録よりも発言や参加すること」を求めている結果に
上司に対し「会議中の部下の行動・態度で最も価値を感じることは何か」と聞いたところ、「何かしら意見や発言をすること」と答えた人が50.6%と第1位に。次いで「上司の話を聞いて学ぶこと」(35.6%)、「メモや議事録をとること」(10.8%)、「進行役やタイムキーパー」(2.8%)が続いた。
また、議事録を作成する機会がある部下への「会議中において、会社にとってどのような行動が最も必要だと感じますか」という質問に対しては、第1位が「何かしら意見や発言をすること」(51.6%)となった。次いで「議事録やメモをとること」(25.8%)、「進行役やタイムキーパー」(12%)、「上司の話を聞く姿勢」(9.4%)が続いた。
上司に対し「議事録作成の仕事についてどのように考えていますか」と聞くと、「必要だとは思うが、作成の時間がもったいない」(39.8%)に次いで、第2位に「必要だとは思うが、会議中は発言したり参加したほうが良い」(36.4%)がランクインするなど、会議においては意見や発言をすることに価値があると考えていることがわかった。
2.部下の7割以上は「議事録作成のせいで発言しにくい」と感じている
上司に「会議やミーティングの議事録は部下が作成していますか」と聞いたところ、81.8%が部下に依頼していることがわかった。さらに、部下に対して「会議中に議事録を書いていることで発言しにくいと感じることがありますか」と聞くと、「とても感じる」が21.8%、「会議によっては感じる」が54.0%と、合計で75.8%が議事録作成によって会議中の発言がしにくくなっていることがわかった。
また、部下に「議事録作成の業務に対する不満はありますか」と聞いたところ、「作成の時間がもったいないと感じる」(38.6%)に次いで、第2位に「会議中に発言も求められるため両立が難しい」(38.2%)がランクインした。
3.一方で9割以上のビジネスパーソンが会議やミーティングにおいて議事録が必要と回答 必要な理由1位は「会議に参加していない人に内容を共有するため」
上司と部下に「会議やミーティングの議事録は必要だと感じますか」と聞いたところ、上司の92.6%、部下の90.2%が「必要」と回答した。また、「必要」と回答した人にその理由を聞いたところ、上司・部下ともに第1位は「会議に参加していない人に会議の内容を共有するため」(上司:70.4%、部下:72.9%)という結果に。第2位も、上司・部下ともに「“言った、言わない”の論争を避けるため」(上司:63.7%、部下:72.7%)となった。
4.上司が部下に求める議事録1位は「要点&文字起こし議事録」
部下に対し「議事録を作成する際平均どの程度時間がかかっていますか」と聞いたところ、平均50.4分となり、1回の会議あたり1時間弱の作業時間が発生していることがわかった。
また、上司に対し「部下が作成した議事録への対応」について聞くと、第1位が「大枠を確認し、大事な点のみ修正を行う(もしくは修正指示をする)」(50.4%)、第2位が「正確な情報か内容を確認し、修正を行う(もしくは修正指示をする)」(29.6%)という結果となり、8割の上司に修正依頼などの手間がかかっていることがうかがえる。
さらに、上司に「あなたが部下に求める議事録はどのようなものですか」と聞いたところ、「要点と文字起こしも両方記載した『要点&文字起こし議事録』」(49.6%)が第1位という結果となった。議事録作成という業務においては、上司・部下ともに一定の作業時間が会議とは別途発生しており、会社にとって見えにくいコストになっている可能性がある。
5.議事録作成者の9割以上は「AIによる録音&文字起こしサービス」を利用していないという結果に
上司に対し「会議やミーティングにおいて近い将来最もAIで代替可能だと思う役割」について聞いたところ、第1位が「議事録やメモをとること」(58.8%)、第2位が「意見や発言をすること」(28.8%)、第3位は「進行役やタイムキーパー」(8.2%)という結果に。同じ質問を部下にしたところ、第1位は「議事録やメモをとること」(79.2%)、次いで「進行役やタイムキーパー」(13%)、「意見や発言をすること」(4.6%)という結果となった。
また、「部下への議事録作成にあたって何かツールを使っていますか」という問いには、「使っていない(54.6%)」が最も多い結果に。次いで「ボイスレコーダーなどの録音機器」(29.8%)、「音声文字起こしサービス」(16.6%)、さらに「AIによる録音&文字起こしサービス」を利用している人はわずか7%となっており、ChatGPTなどAIを活用したサービスが世界的に大流行している一方で、まだ企業の現場には浸透していないことがうかがえる。