HubSpot Japan(以下、HubSpot)は、日本のマーケティング組織で働くビジネスパーソン計732名を対象に「マーケティング組織が抱える課題」についての意識調査を実施。その結果を公開した。
調査結果
調査対象となったマーケティング従事者のうち、62.3%が「広告費の高騰」に課題を感じていると回答。広告費の高騰にともない、57.0%が「広告以外のチャネルでのリード創出に迫られている」、65.7%が「プライバシー規制により顧客のターゲティングが難しくなっている」と回答した。
また、過去1年で感じた見込み客の変化についてたずねたところ、42.2%が「見込み客は競合との価格比較に敏感になっている」、36.6%が「見込み客は競合他社の情報を収集するようになったと感じる」と回答した。
2023年のマーケティング部門の課題についてたずねたところ、計57.8%が「例年と比較して予算が不足している」、計64.2%が「マーケティング担当の人員が増員できないこと、もしくは人員が減らされたこと」を課題に感じていると回答した。
2023年のマーケティング部門の課題について、91.2%が「マーケティング施策の効果を高めるためにAIなど新しいテクノロジーの情報収集や活用が必要である」と回答。一方、計62.6%が「AIなどの新しいテクノロジーにマーケティングのプランが追いつかないこと」、55.5%が「AIなどの最新のテクノロジーを活用することへの漠然とした不安があること」を課題に感じていると回答した。
マーケティング担当者/部門としての目標難易度は、過去1年間でそれ以前と比べて難しくなっていると感じるかたずねた。その結果、73.1%が「過去1年で目標達成の難易度が上がった」と回答した。
1年前と比較して、社内でマーケティング施策のROI(費用対効果)を厳しく問われるようになったと感じるかたずねた。その結果、67%が「過去1年で社内でマーケティング施策のROIを厳しく問われるようになったと感じる」と回答した。
マーケティング施策のROIを高めるために必要なことをたずねたところ、94.4%が「効果測定」、93.8%が「顧客理解」と回答。一方、実践できている割合は「効果測定」が53.1%、「顧客理解」が50.3%という結果になった。
HubSpot調査:「日本のマーケティング組織の課題についての意識調査」実施概要
- 調査企画・実施:HubSpot Japan
- 調査委託先:マクロミル
- 調査対象:フルタイムで企業のマーケティング業務に従事するビジネスパーソン計732名
- 調査方法:オンライン上でのアンケート調査
- 実施期間:2023年04月21日(金)~2023年04月28日(金)
- 調査地域:日本全国
※調査結果は、単数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合がある