オンライン接客ツール「2ndDoor(セカンドドア)」を提供するライクネスは、社内においてDXを進める企業の20代の社員と40歳以上の社員(管理職)を対象に、「若手とベテランそれぞれがリスペクトするスキル」に関する調査を実施した。
調査概要
- 調査期間:2022年10月24日~10月25日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査人数:1,010人(20代の社員504人/40歳以上の社員506人)
- 調査対象:社内においてDXを進める企業の20代の社員と40歳以上の社員(管理職)
- モニター提供元:ゼネラルリサーチ
調査結果
40歳以上の社員(管理職)に、「“これだけはどうしても20代の社員に敵わない”と思うスキルを教えてください(単一回答)」と質問した。その結果、「IT関連スキル」と回答した人が4割以上(44.1%)と、もっとも多くなった。次いで「敵わないと思うスキルはない」(18.8%)、「情報収集スキル」(10.9%)、「情報分析スキル」(6.9%)、「コミュニケーションスキル」(5.5%)、「プレゼンテーションスキル」(4.4%)、「論理的思考スキル」(2.8%)が続いた。
40歳以上の社員(管理職)に、「IT関連スキルを身につけることに対して苦手意識がありますか」と質問した。その結果、「とても苦手意識がある」(9.3%)と「やや苦手意識がある」(39.1%)を合わせた5割近くが、IT関連スキルの習得に対して苦手意識があることがわかった。
また、「IT関連スキルについて若手社員から学ぶことが多いですか」と質問した。その結果、「とても多い」(17.0%)と「やや多い」(48.8%)を合わせた7割近くが“多い”と回答した。
40歳以上の社員(管理職)に、「20代に敵わないスキルがあるときに、あなたはどうしますか」と質問した。その結果、「若い人に教えてもらう」と回答した人が6割(60.1%)と、もっとも多くなった。次いで「自分で調べて学ぶ」(31.0%)、「若手の業務にしてしまう」(4.6%)、「そもそも学ぶ気はない」(4.2%)が続いた。
40歳以上の社員(管理職)に、「会社(リモートワークを含む)で“テクノロジーハラスメント(以下、テクハラ)”(※)を受けたり見たりすることがありますか」と質問した。その結果、「頻繁にある」(7.9%)と「たまにある」(27.1%)を合わせた35.0%が“ある”と回答した。
※テクノロジーハラスメントとは「ITスキルや知識が乏しく、PCやスマートフォンなどのIT機器を苦手とする人への嫌がらせ行為」のこと。
また、「頻繁に/たまにある」と回答した人に、「どのようなテクハラを受けたり見たりすることが多いですか(複数回答可)。*ご自身以外の方に関しては、ご自身と同世代または年上の方に対するテクハラについてお答えください」と質問した。
その結果、「“いつの時代の話をしているんですか?”などと馬鹿にされる」が43.5%と、もっとも多い回答となった。次いで「難しいIT専門用語を使って説明される」(30.5%)、「“そんなことも分からないんですか?”などと馬鹿にされる」(29.9%)、「“これくらいはできますよね?”と難しいことを頼まれる」(28.8%)、「“これは無理ですよね?”などと言われ頼ってくれない」(22.0%)が続いた。
20代の社員に、「“これだけはどうしても40歳以上のベテラン社員に敵わない”と思うスキルを教えてください(単一回答)」と質問した。その結果、約9割(87.1%)が「ビジネススキル」と回答した。一方、「ITスキル」と回答した人は12.9%だった。
敵わないと思うビジネススキルについて詳しく見ていくと、「クレーム対応スキル」と回答した人が15.5%と、もっとも多くなった。次いで「マネジメントスキル」(15.2%)、「問題解決思考スキル」(14.3%)、「コミュニケーションスキル」(12.8%)、「情報分析スキル」(12.3%)、「情報収集スキル」(8.7%)が続いた。
また、なぜそのスキルがベテラン社員には敵わないと思うかについて次のような回答を得た。
- 【クレーム対応スキル】クレーム対応はクライアントが既にお怒りのことが多いが、それに屈せずしっかりと対応しているのが凄いと思う(20代/女性/大阪府)
- 【マネジメントスキル】ベテラン社員自身も多くの仕事をこなしているにも関わらず部下のスケジュールのマネジメントまで行っているから(20代/男性/大分県)
- 【問題解決思考スキル】問題を解決する際の選択肢が幅広く、また広い視野で問題を捉えていると思うから(20代/女性/東京都)
- 【コミュニケーションスキル】報告すべきことを伝えるタイミングや伝え方が簡潔で、いつも見習いたいと感じているから(20代/女性/東京都)
40歳以上の社員(管理職)・20代の社員の全員に、「DX推進が加速する時代こそ、ベテラン社員が持つスキル(対面でのコミュニケーションスキル、クレーム対応スキルなど)を若手社員に引き継ぐことが大切だと思いますか」と質問した。その結果、「とてもそう思う」(35.4%)と「ある程度そう思う」(53.3%)を合わせた約9割が、スキルを引き継ぐことが大切だと思っていることがわかった。
また、「ベテラン社員の活躍なくして社内のDX実現は不可能だと思いますか」と質問したところ、「とてもそう思う」(24.0%)と「ある程度そう思う」(51.5%)を合わせた8割近くが、DX実現にはベテラン社員の活躍も不可欠であると感じていることがわかった。