中央電力は、若手社員を対象に、ライフステージが変化した際にも社内外で活躍できるようなデジタルスキルを身につけられる機会・環境を提供する「DX人材育成プログラム」を開始すると発表した。第1期生として2年目社員1名、4年目社員1名の計2名を選抜。メンターとして同社社員で2021年にSalesforce MVP、2022年11月29日にGolden Hoodie(※)に選出されたコーポレートデザイン室の南薫氏がデジタルスキルを伝授する。
※Salesforceを活用してキャリアを築き、他者の学びを助けた人に贈られる。
実施背景
同社は、若手社員に対して結婚や出産・育児などの大きなライフステージの変化があっても、今のキャリア経験を活かしながら活躍できる環境を提供したいと判断。なかでも女性社員は、人生設計が多様化し、経済的な自立が必要なことも多くなってきているにもかかわらず、昭和につくられた各種制度や労働慣行、固定的な性別役割分担意識などの構造的な問題が障害となり、男女間の賃金格差の発生が生じたり、女性の育休後の復帰を妨げたりすることもある。
そこで、そのような障害に遭遇しないようキャリアをデザインし、ドリフトできるためのデジタルスキルの習得をサポートをすることを目的として、本施策を開始した(内閣府男女共同参画局が掲げる「女性デジタル人材育成プラン」の趣意にも沿って、各種施策を実施予定)。
実施目標
- Salesforce各種資格取得
- 社内のDXエバンジェリストとして認知・DX推進
- DX推進に不可欠なTrailblazers(先駆者)や後進の育成 など
第1期対象者/講師コメント
<第1期対象者>
・マンション事業本部 西日本開発営業部 開発営業課 新開奏海氏
現在、Salesforceの「認定アドミニストレーター」の資格を勉強しております。私は営業部門に所属しており、これまでは1ユーザーとしてSalesforceを利用しておりました。今回、資格の勉強を通じてシステムの基礎を学ぶことにより、自身の実務に活かせることを実感しております。本取り組み第一期生として、社内のDX推進の基盤を作り、社員の皆さまが働きやすい環境を作っていけるよう、邁進してまいります。
・マンション事業本部 東日本マンション営業部 マンションサービス課 宮田愛氏
様々なライフイベントがあるなかで選択肢を持って仕事を続けるには、汎用的に活用できるスキルの習得が必須だと考えております。今回、Salesforceを通じてデジタル分野という初めての領域に挑戦できるとても貴重な機会をいただきました。本取り組みを通じて社内のDX推進への貢献とともに、今後の自身の可能性が広がるよう、スキルアップに努めてまいります。
<メンター>
・コーポレート本部 コーポレートデザイン室 課長 南薫氏(2021年 Salesforce MVP・Golden Hoodie)
私自身も出産後育児の関係で長年働いていた職場で働くことが時間的に難しくなりました。前職では入社時時短で派遣社員として働いていましたが、どうしてもキャリアを諦めたくないという思いはありました。デジタルスキルを身に着けることで子育て中でも変わらず業務を行うことができ、スキルを身に付けたことで再びキャリアアップを目指すことが出来ました。営業部門に従事する若手の女性にスキルを取得してもらい、営業部門で習得したスキルの活用を促進するだけではなく、営業経験とITスキルといったライフイベントによる変化にも強いスキルを身に付けて社員の価値向上を支援する今回の取り組みを始めます。デジタルスキルを身に付けることでより人生の選択肢が広がると思います。