キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関「Job総研」を運営するライボは、500人の社会人男女を対象に「2022年 仕事の意識度調査」を実施した。仕事をしたくないと感じた経験の有無およびその理由とタイミング、ズル休みの経験有無や賛否・年間のズル休み日数などについて調査し、結果を発表した。
調査概要
- 調査対象:全国/男女/20~50代
- 調査条件:1年以内~10年以上勤務している社会人(20人~1000人以上規模の会社に所属)
- 調査期間:2022年8月3日~8月9日
- サンプル数:500人
- 調査方法:インターネット調査
調査結果
仕事をしたくない・行きたくないと感じた経験について、全体の77.0%が「感じたことがある」と回答した。
年代別で見たところ、全世代で7割以上が「感じたことがある」と回答し、30代(83.0%)がもっとも多く、40代(81.5%)、20代(71.8%)、50代(75.4%)と続いた。
さらに役職階級別で見たところ、役員以外の全階級で7割以上が「感じたことがある」と回答し、主任レベル(87.5%)がもっとも多く、係長レベル(82.8%)、課長レベル(82.1%)と続いた。
仕事をしたくないと感じた経験がある385人にその理由をたずねた。「やる気が出ない」(60.3%)がもっとも多く、「仕事が面白くない」(45.2%)、「忙しい仕事が待っている」(42.9%)、「人間関係が悪い」(34.3%)、「朝起きるのが辛い」(32.2%)と続いた。回答数がもっとも少なかったのは「通勤がしんどい」(21.0%)だった。
仕事をしたくないと感じる瞬間をたずねた。「朝起きたとき」(66.0%)がもっとも多く、「職場で嫌なことがあったとき」(42.1%)、「日曜日の夜」(35.1%)、「寝る前」(30.6%)、「週明け」(26.5%)と続いた。回答数がもっとも少なかったのは「仕事から帰るとき」(8.3%)だった。
ズル休みをしても良いと思うかたずねた。「良いと思う」38.0%と「どちらかといえばしても良いと思う」29.0%を合算した67.0%が“しても良い派”の回答をした。“してはいけない派”の回答は33.0%となった。
役職階級別に見たところ、“しても良い派”では「課長レベル」(82.0%)がもっとも多く、「主任レベル」(70.8%)、「部長レベル」「役員レベル」(同率66.7%)と続いた。回答数がもっとも少なかったのは「係長レベル」(58.7%)となった。
嘘をついてズル休みをした経験の有無をたずねた。全体の37.8%が「ある」、62.2%が「ない」と回答した。経験があると答えた189人に年間のズル休み日数をたずねたところ、「1日」(45.5%)がもっとも多く、「2日」(23.3%)、「3日」(13.8%)と続いた。また9.0%が「10日以上」と回答した。
<回答者コメント>
- 健康がいちばんなので心身ともに限界が近かったらズル休みでも休んだほうが良い
- 自分の仕事をコントロールできる範囲、迷惑をかけない範囲で息を抜くのは大事だと思う
- ズル休みは聞こえが悪いかもしれないけど、遠慮せず休みをとって良いと思う
- こまめに休みをとるように週休3日制度が普及してほしい
- やる気が出ないときはむしろ仕事のパフォーマンスが落ちるのでズル休みでも積極的にとるべき