博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」は、自分の普段の会話を解析し最適な英会話を学べるウェアラブルデバイス「ELI」をアップデートし、蓄積された発話データを多様なサービスで活用するためのプラットフォームとして新たに開発。βテスト版をリリースしたことを発表した。
今回のアップデートにより、リアルな場での会話の記録を念頭においた音声認識のチューニング、デバイス装着者以外の音声を記録しないようにするデータ処理、デバイス内でのデータの暗号化などを実現。また、充電器を兼ねたドックに差し込むだけでデータ転送から解析までをワンストップで行えるよう設計し、データ解析にかかる手間やコストを抑えた。
普段の会話を記録・解析することで、学習や仕事の効率化や、メンタルコンディションの変化を計測するなど、心や脳の健康状態をモニタリングすることが可能になる。将来的にさまざまな領域で活用されることを見据えながら、「語学学習」「ヘルスケア」「営業支援」の領域で実証実験を開始する。