日本マンパワーが運営するキャリアのこれから研究所は「新入社員意識調査2022」を実施。2022年度の新入社員500名を対象に、新入社員のキャリア観・仕事観を調査し、その結果を発表した。
調査概要
- 調査期間:2022年4月
- 調査方法:オンライン上での選択式アンケート
- 調査対象:2022年4月に新卒入社した新入社員
- 回答数:500名
調査結果
働く上でもっとも大切にしたい価値観をたずねた。その結果、「心地良い環境にいること」が2010年の調査開始以来、初めて第1位となった。次いで、「人の役に立てること」、「自分の能力を発揮すること」、「自分の望む生き方ができること」が続いた。
理想の上司像について、回答者全体と、働く上でもっとも大切にしたい価値観として「心地良い環境にいること」を選択した人の回答を比較した。
「心地良い環境にいること」を選択した人は、全体結果と比較して「共感して話を聴いてくれる」(全体:49.6%、心地良い環境にいること:54.2%)、「自分を尊重してくれる」(全体:46.8%、心地良い環境にいること:50%)、「細やかな指示をしてくれる」(全体:33%、心地良い環境にいること:38.3%)、「自分に興味を持ってくれる」(全体:29.6%、心地良い環境にいること:32.5%)を選択する割合が多かった。
理想のチーム像について、回答者全体と、働く上でもっとも大切にしたい価値観として「心地良い環境にいること」を選択した人の回答を比較した。
「心地良い環境にいること」を選択した人は、全体結果と比較して「メンバーの個性を活かしている」(全体:41.4%、心地良い環境にいること:43.3%)、「失敗をサポートし合える」(全体:35.6%、心地良い環境にいること:39.2%)、「自由を重んじる」(全体:17.8%、心地良い環境にいること:24.2%)を選択する割合が多かった。
一方、「理想を追求する」(全体:12.2%、心地良い環境にいること:7.5%)、「仕事の成果を大切にする」(全体:19%、心地良い環境にいること:12.5%)、「強いリーダーシップを持ったメンバーがいる」(全体:18.8%、心地良い環境にいること:15%)を選ぶ割合は、全体より少なくなった。
将来の自分について、「出世は希望していない」「特に考えていない」(ともに18.2%)がもっとも多く、「管理職になりたい」(16.6%)、「専門職になりたい」(15.2%)と続いた。
現在の会社でいつまで働きたいかたずねた。「特に考えていない」(28%)がもっとも多く、「定年まで」(22.2%)が続いた。一方、全体の40.2%が、10年以内に退職する見通しを持っていることが明らかになった。(1年程度:3%、2~3年程度:9.8%、4~5年程度:15%、10年程度:12.4%)