Emotion Techは、IR活動や事業活動に関する投資家の評価を収集・分析することで、企業価値向上につながる要因発見を支援する新サービス「EmotionTech IX」の提供を開始した。
EmotionTechはこれまで「顧客」および「従業員」の声を収集・分析することで企業価値向上を支援してきた。
新サービス「EmotionTech IX」では、収集・分析の対象に「投資家」を設定。顧客体験(CX)、従業員体験(EX)向上の支援で培った知見を拡げながら新たに投資家体験(IX)向上を支援していくことで、企業の持続的な企業価値向上に寄与する。
「EmotionTech IX」で定量的に把握できる指標は次のとおり。
- 企業価値向上にかかわる「保有期間」「保有意向」「投資意向」などの事業KGI・KPI
- 「投資ロイヤルティ」および「事業活動、ESG活動、IR活動の評価」との関係性
これにより、企業の経営者やIR担当者は、どの投資家体験(IX)を改善すれば企業価値の向上につながるかを明確に把握できる。
第1弾として、6月以降に開催される株主総会で議決権を行使する個人投資家を対象としたトライアルパッケージの提供を開始。順次提供サービスの幅を広げていく。
サービス利用者(実証実験協力企業)からのコメント
株式会社ココナラ 経営管理部ファイナンスチーム IRマネージャー 川口 智弘氏
当社サービスではCtoCの取引が多いため、個人投資家による弊社株式売買が活発です。その結果、個人投資家の売買動向が弊社の株価に与える影響は小さくないと考えています。機関投資家とは1on1ミーティングを通じてコミュニケーションを積極的に行っておりますが、個人投資家に対してはIR動画の発信等を行なっているものの、こちらからの発信が一方通行になりがちで、個人投資家の考えている内容を知る機会がないため困っていました。Emotion Techさんのソリューションでは、直接個人投資家にアンケートができ、回答も想像していたよりも多く集まりました。その結果、個人投資家の考えの傾向をつかんだ上でのIR発信ができるようになりました。今後も株主総会のタイミングで定期的にアンケートを実施していきたいです。
株式会社プレイド Corporate Finance / IR Accelerator 高橋雄佑氏
当社は2020年12月に上場し、以降、IR面談や会社説明会、株主総会など様々な形で投資家の皆様と接点を持ってきました。その中で感じていた課題は、IR活動に対する投資家の皆様からのフィードバックが容易に得られない、あるいは得られても体系的な整理が難しく、活動の改善に活かしきれないということでしたが、「EmotionTech IX」導入により継続的かつ体系的にフィードバックの整理ができ、良い示唆を得ることができました。特にロイヤルティ指標として「推奨度」を置いて投資活動と推奨度とIR活動や事業活動をクリアに整理できたのが良かったです。初めは株主総会のタイミングで既存株主に一斉調査を行いましたが、今は四半期決算のタイミングでの機関投資家面談後等の接点ごとにアンケートを実施しています。