米国セールスフォース・ドットコムは、Salesforceの製品や業界向けソリューションにSlackを連携するSlack-First Customer 360の強化とともにSlackの新機能を発表した。
Salesforceは、顧客に関するあらゆるデータを1カ所に集めて、顧客を360度とらえる「Customer 360」を提唱してきた。Slackとの連携を通じて、このコンセプトを「Slack-First Customer 360」に進化させ、従業員、パートナー、顧客のすべてがデジタル化された環境でCustomer 360を実現することを目指す。今回は、先行してSlackと連携したSales、Service、Marketing、Analyticsに加えて、Commerce、Experience、Platform、Trailhead、MuleSoft、Quipなどの製品と、Sustainability、Corporate & Investment Banking、Healthcare & Life Sciences、Philanthropy、Nonprofit、Educationなどのインダストリー・クラウドや製品とSlackとの連携を開始した。
また、Slackの新たな製品イノベーションとしてクリップ、Slackコネクトの機能強化、GovSlackを発表。これにより、分散して働く従業員の力を引き出し、CRMデータを中心とした柔軟なコミュニケーションを実現する。
米国Salesforce プレジデント兼最高執行責任者 ブレット・テイラー氏のコメント
私たちの仕事に対する考え方は、「行く場所」から「行うこと」へと変化しています。すべての企業は、従業員、お客様、パートナーをつなぎ、どこにいても仕事ができる世界で成功するために、「デジタル本社」を必要としています。世界中の組織がSalesforceとSlack上で「デジタル本社」を構築することで、より良く機能し、結果としてより早く成長することができます。
Slack CEO兼共同創業者スチュワート・バターフィールド氏のコメント
「デジタル本社」を構築するということは、お客様、パートナー、従業員、コミュニティの関係者など、ビジネスにかかわるすべての人をつなぐデジタルインフラをじっくり検討することを意味します。これにより、企業は新しい方法でイノベーションを起こし、コラボレーションを行い、そしてつながりを保つことができます。すべての企業にとって、自らを改革し、仕事をより柔軟で、インクルーシブかつ生産性を高めるためのまたとないチャンスです。SalesforceとSlackが協働して、デジタルファーストの新しい世界に対応するあらゆる企業の成功を支援する上で、これほど最良のタイミングはありません。
Slack-First Customer 360の連携強化とSlackの新機能
- Slack-First Salesでより迅速な商談成立を実現
- Slack-First Serviceで顧客のケースを効率的に解決
- Slack-First Marketingでキャンペーンを強化
- Slack-First Commerceによるビジネス収益の拡大
- Slack-First Experienceによるブランド認知度の向上
- Slack-First Platformでアプリを素早く構築
- Trailhead for Slackで日々の業務の中で学習
- Slack-First Analyticsでデータに基づく意思決定を実現
- Slack−First Integration with Mulesoft であらゆるシステムからデータを接続
- Quip for Slackでシームレスなコラボレーションを実現
- Slack-First Bankingでどこからでも案件を管理
- Slack-First Healthcare and Life Sciencesでウェルビーイングを強化
- Slack-First Philanthropyで大義とつながる
- Slack-First Nonprofitでインパクトを最大化
- Slack-First Educationでデジタルキャンパスを構築