ビズリーチが運営する「HRMOS WorkTech研究所」は、企業の人事・採用担当者を対象に「採用活動と入社者のオンボーディング」に関するアンケートを実施した。
約9割がオンライン採用を実施、約7割が入社者のオンボーディングをオンラインで実施
「オンライン採用に対応している」という回答は約9割という結果に。2020年4月に実施した企業の人事・採用担当者向け調査では、53%が「オンライン採用に対応中」と回答しており、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けたこの1年間で採用活動のオンライン化が進んでいることが考えられる。また、リモートワークが進んだことで、入社者のオンボーディングもオンラインで実施する企業が約7割あることが明らかに。
約6割が入社者のオンボーディングに課題あり 7割「社内で人間関係を構築しやすくしたい」
約6割が「入社者のオンボーディングに課題がある」と回答し、うち約7割が「採用した人材が、社内で人間関係を構築しやすくしたい」と考えていることが明らかになった。なお、企業規模の大きさと比例して割合は増加していた。
考察コメント:HRMOS WorkTech研究所 所長 友部博教氏
コロナ禍の影響を大きく受けた1年を通じて、採用のオンライン化が進む一方、入社者のオンボーディングの課題はより明らかになりました。依然として入社者の早期の立ち上がりの課題感が強く、なかでも社内での人間関係の構築は、リモート環境下ではとくに難度の高い対応を迫られたのではないかと予想されます。オンボーディングは、採用活動を行っている採用担当者と、入社後のオンボーディングを担当する人事部門または受け入れ部門との連携が重要です。本調査によると、約6割の企業が採用活動のKPI設定をしているものの、その指標として47%は「入社者数」で設定しており、「入社後の活躍」までをKPIとして見ている企業は15%のみという結果でした。入社者が、適切にオンボーディングして早期に活躍していくためには、採用・人事部門や入社者の受け入れ部門が一体となり、採用活動におけるゴール設定そのものを見直していく必要もあるのではないでしょうか
また、本調査の結果では、95%の企業が、採用時の情報を人材配置やアサインメントに活用したいと回答しています。採用と育成・配置などの人事業務が縦割りになることで、情報連携や、データ連携が難しくなります。採用時と入社後の活躍までの情報を連携させ、人材活用につなげていく必要があるのではないでしょうか。
調査概要
- 対象:HRMOS採用導入企業、ビズリーチメールマガジンの購読者
- 調査期間:2021年4月26日~2021年5月14日
- 件数:232件