日鉄ソリューションズと日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は、DXを推進する企業が、通信事業者の5Gやローカル5Gを利用し、エッジコンピューティングを高度に活用するために必要なアプリケーションプラットフォームの提供に向けて共同で検討してきた。
今回、両社は5Gの本格化にともない市場が拡大するエッジコンピューティング、エッジAI、ハイブリッド・マルチクラウドのプラットフォーム管理に関する新技術に関する検証・検討を行い、2021年6月以降に新しいソリューションの提供を開始していく計画を明らかにした。
顧客企業がDXの推進に5Gを最大限に活用する際、低遅延の実現やセキュリティー強化、ネットワーク負荷の低減が課題になる。これらを解決する手法として、エッジコンピューティングが注目されている。一方で、エッジコンピューティング環境は異なる種類のデバイスが設置されることも多く、複雑性が高くなる傾向にある。こうした環境では、アプリケーションの導入・メンテナンスが課題となり、設置場所が分散されることも多いため、保守要員をオンサイトに配置することが現実的ではない場面が多くある。
こうした自律的かつセキュアな手法でエッジアプリケーションのライフサイクル管理を自動化していくことの重要性が高まる背景を受けて、両社はエッジコンピューティング向けの最初のソリューションとして、IBM Edge Application Managerをエッジアプリケーションのセキュアなライフサイクル管理向けに提供していく。
IBM Edge Application Managerは、エッジコンピューティング環境へのビジネスロジックや分析アプリケーションの導入や拡張についての自律的な管理機能を提供するソリューション。数万のエンドポイントを持つような大規模で変化の激しいアプリケーション環境をひとりの管理者で管理できるようになる。
日鉄ソリューションズは、通信事業者に対するネットワークインフラの構築や運用実績に基づいて、顧客企業が通信事業者のネットワークや自営通信網を構築する際に必要となる要件を踏まえ、日本IBMと連携してソリューションを企画、提供していく予定。