転職サイト「ビズリーチ」は、同サービスの会員(平均年収740万円、平均年齢40歳 ※2021年1月末時点)を対象にキャリア観に関するアンケートを実施した。
約8割がコロナ禍の影響で勤め先の働き方に変化
新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年以降で、約8割が「働き方に変化があった」と回答。具体的な変化を尋ねると、「リモートワークが可能になった(今後なる予定)」が85.2%ともっとも多く、次いで「業務におけるデジタル化(DX)が進むようになった」が31%、「フレックスタイム制になった(今後なる予定)」が15.1%と続いた。
4人に1人が「キャリア観が大きく変化」 働き方の多様化が影響
コロナ禍を経て、66.2%が「キャリア観に変化があった」と回答。「変化があった」を選択した回答者のうち約4人に1人にあたる26.3%が「大きく変化があった」と回答した。同社が2020年4月に実施した調査では、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて「自身のキャリア観に大きく変化があった」という回答は全体の1割だったことから、長引くコロナ禍が、ビジネスパーソンのキャリア観に影響を与えていることが推察される。
また自身のキャリア観の変化にもっとも影響を及ぼしたトピックを尋ねると、「働き方の多様化(リモートワークや副業・兼業の解禁など)」が40.6%ともっとも多く、次いで「転職」が22.8%、「新型コロナウイルス感染症の拡大による経済環境の悪化」が16.2%と続いた。
9割以上が「主体的なキャリア形成が重要」と回答
「働き方が多様化し、変わり続ける時代において、主体的なキャリア形成が重要だと思いますか?」と尋ねる設問では、「主体的なキャリア形成が重要」の声は98.5%であった。「重要」を選択した回答者に「主体的なキャリア形成のために取り組んだこと」を尋ねたところ、もっとも多かったのは「転職サイトへの登録」で66.1%、次いで「ヘッドハンターとの面談やコーチングの受講」が38.5%、「スキル向上目的のセミナーや講座への参加」が25%と続いた。一方、「取り組んだことはとくにない」という回答は5%であった。
調査概要
- 調査対象:ビズリーチ会員775名
- 調査期間:2021年3月29日~2021年4月4日