Sansanが提供する名刺アプリ「Eight」は、2020年4月に緊急事態宣言が発出されてから1年を機に、その年に社会人となった新卒社員のうち営業職330名を対象に「2020年度新卒社員のビジネスにおける出会いについての実態調査」を実施した。
22.4%は名刺交換の経験がなく、62.2%がオンラインでの営業・商談を実施中
「あなたは入社して以来、営業や商談の際に対面で外部の人と名刺交換をしたことがありますか」と尋ねると、22.4%が「ない」と回答した。また、「あなたはウェブ会議ツールを使用してオンラインでの営業や商談をしていますか」という設問に対しては、「すべてオンラインで実施している」が15.5%、「オンラインでも実施している」が46.7%と、計62.2%が、オンラインで営業・商談を実施していることが明らかに。
「人脈づくりができていない」の声は63.4%
「オンラインでの営業・商談は対面の場合と比べて、相手との関係性の構築に時間を要すると思いますか」と尋ねると、「とてもそう思う」が34.6%、「ややそう思う」が48.8%と、計83.4%が関係性構築に時間を要する点に同意する結果に。また、「あなたはオンラインでの営業・商談を通じて、連絡先を交換した人との人脈が作れていると思いますか」という設問には、「作れていないと思う」が19%、「あまり作れていないと思う」が44.4%と、計63.4%が人脈づくりに苦戦する様子がうかがえた。
約6割が「相手が集中して自分の話を聞いていないように感じる」と回答
オンライン商談の課題を複数回答可で尋ねる設問では、「自分から話し出すきっかけを作りづらい」が最多の69.8%、次いで「自分の話を相手が集中して聞いていないように感じる」が59.6%、「自分のことを覚えてもらえていない気がする」が56.5%と、コミュニケーションに関する項目が上位に。また、「背景に映り込むものなど、部屋の環境を整えるのが大変」は54.6%、「事後にメールする際に正しい漢字がわからない」が52.2%と、オンライン営業・商談ならではの「新しい課題」も挙げられた。
調査概要
- 調査対象:全国の2020年新卒社員のうち、営業職(330サンプル)
- 調査期間:2021年3月17日~3月22日