顧客サポート業務支援のソリューションを開発・提供するモビルスは、エヌ・ティ・ティ・コムウェアと資本業務提携契約を締結し、第三者割当増資を実施したことを発表した。同増資により、NTTコムウェアは、同社株式の10%を保有する株主となる。
現在、コンタクトセンターでは、新型コロナウイルス禍での3密環境などの課題を背景に、テレワーク導入を始めとしたニューノーマル時代に適した運用体制への変革が求められており、在宅オペレーションに適したチャットシステムなどのニーズが高まっている。
モビルスではこれまでも、チャットシステム「mobiAgent」への在宅オペレーションを支援する新機能の搭載など、コンタクトセンターのテレワーク導入支援に取り組んできた。また、AIを活用したオペレーター支援機能や、AI電話自動応答システム「mobiVoice」の開発などを行っている。
モビルスは、2014年よりNTTコムウェアが提供する法人向けメッセンジャー「シャナインTALK」に、チャットエンジンを提供してきた。また、NTT西日本グループが提供する、ビジネスチャットサービス「ELGANA(エルガナ)」の開発にNTTコムウェアとともに参画している。
今回の資本業務提携により、NTTグループの持つテクノロジーやビジネス資産と、モビルスの持つチャットシステムを始めとした製品開発の技術力を連携。コンタクトセンターの顧客サポート業務や社内コミュニケーションにおける課題を解決するソリューションの開発を加速し、導入企業の支援強化を図るとのこと。