SAPジャパン株式会社は、「SAP Cloud Platform SDK for iOS」バージョン5.0を提供開始すると発表。これにより、企業のMacユーザーが使用するアプリのエクスペリエンスが一層強化される。
同プラットフォームはMac Catalystをサポートしているため、SAPとAppleのユーザーは、iPhone、iPad、Macのすべてで動作する従業員向けアプリを開発し、導入することができる。
Mac Catalystは、iPadアプリと同じフレームワークやリソースを利用して、macOSでネイティブに動作するアプリをすばやく作成し、Mac独自の機能を追加できるツール。開発者は、同プラットフォームを、デザイン言語のSAP Fiori for iOSが提供する再利用可能なデザインコンポーネントとともに利用することで、同プラットフォームのサービスと機能、およびそのバックエンドシステムを利用して、直感的に操作ができるネイティブアプリケーションを開発できる。
Mac Catalystを使えば、iPadアプリをmacOSで動作するアプリにすばやく作り変えられるだけでなく、メニュー、ツールバー、フルスクリーン表示といったmacOSの主要な機能を追加可能。開発者は、このような機能と互換性があるSAP Fiori for iOSデザイン言語や、同じプロジェクト内でプラットフォーム固有のレイアウトと動作を実装できるAPIを利用することで、より多くのコードを再利用し、コストを削減することができる。
SAPとAppleの開発者が同プラットフォームで開発したアプリは、既存の方法で導入できるだけでなく、SAP App CenterやApp Storeといったアプリケーション販売チャネルを通じて配信可能となっている。