NTTコミュニケーションズは、外出先などオフィス以外の場所でスマートにワークスペースを確保できる「Dropin(ドロッピン)」について、2020年2月より実証実験を本格化し、トライアル利用者およびワークスペース提供店舗の募集を開始する。
なお、同実証実験は、2019年12月よりジェイアール東日本フードビジネスが運営する「BECK'S COFFEE SHOP」「5 CROSSTIES COFFEE」の一部店舗において限定的に実施したトライアル結果が好評であったことを踏まえ、より幅広く参加者を募るだけでなく、新たにワークスペース提供店舗の募集を開始するものである。
同サービスでは、スマートフォンの専用アプリを使って、利用者がいる場所の近くですぐにドロップイン(一時利用)できるカフェや、コワーキングスペースなどを探すことが可能で、予約や決済もアプリ上で行うことができる。また、事前に公衆無線LAN(Wi-Fi)や電源の有無、空席状況を確認することが可能。
これにより、外出時の隙間時間の活用や、仕事の内容に応じたワークスペースを選ぶことがスマートにできるようになり、柔軟な働き方を実現する。
利用イメージ
- iOS用アプリ「Dropin」で、今いる場所の近くにある店舗を検索。店舗までの距離、公衆無線 LAN(Wi-Fi)や電源の有無、店舗形態、店内の雰囲気などの条件を指定して選ぶことができる。
- 「今すぐ行く」機能で、予約人数と席の種類を指定し、アプリで予約。
- 「経路表示」機能を利用し、地図を確認しながら店舗に行く。
- 「チェックイン」機能で店頭のQRコードを読み取り入店。店舗によっては、無料でワンドリンクが提供される。
- 予約席で仕事を開始。
- 仕事を終了する際には、アプリの「チェックアウト機能」でQRコードを読み取り退店。
今回の本格実験では、トライアル利用者がスムーズに利用できるかなど、ユーザー体験の価値検証を行う。また、ワークスペースを提供する店舗側の運用状況も検証する。
- 期間:2020年2月7日~2020年3月31日(予定)
- 対象:応募フォームより申し込みを行なったトライアル利用者および店舗
- 実施店舗:「BECK'S COFFEE SHOP」ほか、順次追加予定
- 応募フォーム:トライアル利用者・ワークスペース提供店舗共通
今後は、利便性向上のため、カフェ・レストランなどの飲食店だけでなく、コワーキングスペースや貸し会議室などを提供する事業者と独自に提携し、ワークスペースの選択肢を増やしていく。
また、決済方法について、アプリ内決済や法人向けの一括請求支払に対応することで、キャッシュレスでよりスマートに利用できるようにする予定。
なお、将来的には、AIなどの最新技術を活用し、混雑状況や利用者の好みに適したワークスペースをレコメンドすることや、利用者同士がつながるコミュニティ機能を提供することも検討している。